Jリーグ

川口能活と楢崎正剛が引退セレモニーで対面。今季Jリーグの現役引退選手7選

J1リーグは12月1日(土)に全日程が終了した。また長らく日本代表の最前線で活躍してきたGK川口能活をはじめ今季も多くのJリーガーがスパイクを脱ぐことになっている。今回は現役引退を表明していた選手たちを紹介する。


平川忠亮

年齢:39
ポジション:DF
現役最終所属クラブ:浦和レッドダイヤモンズ

2002年の入団以来浦和レッズ一筋のキャリアを歩んできた平川はクラブに2006年シーズンのJ1リーグ、天皇杯、2007年シーズンのAFCチャンピオンズリーグのタイトルをもたらすなど、功労者として多くのサポーターから絶大な支持を受けていた。ここ3,4年は若手の台頭により出場機会を失っていたが、最終戦ではゴール裏が同選手の背番号「14」に加え入団年と引退年が書かれたコレオグラフィーを披露。平川本人や多くのファンに感動を与えている。


栗澤僚一

年齢:36
ポジション:MF
現役最終所属クラブ:柏レイソル

千葉県松戸市出身の栗澤僚一はプロキャリアこそFC東京でスタートさせたものの、地元の柏レイソルに2008年に加入するとネルシーニョ体制のもとでのJ2,J1タイトルや天皇杯、ナビスコ杯制覇に貢献した。ゴール裏のサポーターは引退セレモニーで背番号である「28」を描いたコレオグラフィーを作り、本人も「地元で引退できるのは本当に幸せなこと」という言葉を残していた。


梶山陽平

年齢:33
ポジション:MF
現役最終所属クラブ:アルビレックス新潟(FC東京からの期限付き移籍)

2004年よりFC東京でキャリアの大半を過ごした梶山は2008年の北京オリンピックでは日本代表U-23でFW岡崎慎司やMF本田圭佑らとともにプレーする中で背番号「10」を背負っていた。ただここ数シーズンは膝の痛みに悩まされ出場機会が激減していた。今季はアルビレックス新潟にレンタルで加入していたものの、FC東京の今季最終節で引退セレモニーが行われている。


兵働昭弘

年齢:36
ポジション:MF
現役最終所属クラブ:清水エスパルス

※写真はヴァンフォーレ甲府在籍時

プロキャリアを清水エスパルスでスタートさせた兵働は、柏レイソルやジェフユナイテッド千葉など数クラブを転々とした後、今季に清水に復帰していた。ただ今季はJ1リーグで4試合の出場にとどまり、11月上旬に引退を決断していた。しかし引退セレモニーが行われたヴィッセル神戸戦ではラフプレーにより神戸が2枚のレッドカードを受けるなど後味の悪い試合となってしまっている。


山岸範宏

年齢:40
ポジション:GK
現役最終所属クラブ:ギラヴァンツ北九州

2001年から10シーズン以上に渡り浦和レッズを支え続けた山岸範宏は現在さいたま市議会議員の職にあるGK都築龍太と熾烈(しれつ)なポジション争いを演じる中、地道なトレーニングを積み重ね正守護神の座を奪っていた。またモンテディオ山形在籍時にはレンタルで加入した2014年シーズンのJ1昇格プレーオフでヘディングシュートからゴールを決めたことが大きな話題となっていた。なお同選手は今後の進路として指導者の道を歩むことを明言している。


森﨑和幸

年齢:37
ポジション:MF
現役最終所属クラブ:サンフレッチェ広島

兄・森崎浩司が2016年に現役を退き、翌年からクラブ公式初代アンバサダーに就任したことにより、弟の現役引退も近いと言われていた。そして和幸も今季限りでの現役引退を表明すると、チームがリーグ戦6連敗と苦境に立たされて迎えた最終節・北海道コンサドーレ札幌戦で急ピッチでコンディションを回復させ今季初先発を飾ると、大一番でのドローに大きく貢献。チームへの置き土産として来季AFCチャンピオンズリーグ出場権をもたらしている。


川口能活

年齢:43
ポジション:GK
現役最終所属クラブ:SC相模原

長らく日本代表の守護神として活躍してきた川口能活は、現役最後の一戦で好セーブを連発し、1-0とクリーンシートでの勝利に貢献した。また試合後に行われた引退セレモニーでは、長らく日本代表で守護神の座を争ってきた名古屋グランパスのGK楢崎正剛がサプライズで登場。ライバル同士でこれまでの思いを言葉で伝えるとともに楢崎には現役で続けるように伝え、抱擁を交わしている。