Jリーグ 大分トリニータ

2人の日本代表監督のもとで培った手腕。大分トリニータが片野坂知宏監督の来季続投発表

 大分トリニータは18日、J1リーグへ挑戦する来季も引き続き片野坂知宏監督が指揮を執ることを発表した。

 片野坂監督はガンバ大阪で西野朗前日本代表監督、そしてサンフレッチェ広島では現日本代表監督の森保一のもとでコーチを務め、2012年から3年連続でJ1リーグ優勝に大きく貢献。

 その後2015年シーズン終了後にJ3リーグへ降格した大分トリニータで2016年シーズンから指揮を執るとわずか1年でJ2昇格を果たす。その後昨季はJ2リーグで9位に終わったものの、今季は松本山雅や町田ゼルビアなどとともに熾烈(しれつ)な上位争いに加わる。

 そして首位・松本山雅から勝ち点1差の75で迎えた最終節では、アウェイでモンテディオ山形に引き分けたが、他会場の結果との兼ね合いにより2位となり、見事6年ぶりとなるJ1昇格を果たした。

 18日に山形から大分に戻ってきたチームは同日夕方から本拠地・大分銀行ドームでJ1昇格報告会を開催。その中で株式会社大分フットボールクラブ代表取締役社長の榎徹氏より片野坂監督の来季続投が正式に発表。同監督も報告会に駆けつけた約1500名のサポーターに対して「J1でもピッチで躍動するトリニータらしいサッカーをやっていく」と来季への意気込みを力強く語った。

 史上初となるJ3からのJ1復帰を果たした大分トリニータであるが、コーチとしてJ1優勝を経験し、西野監督や森保監督のメソッドを生かしてチーム作りを行ってきた片野坂監督には今後も称賛の声が寄せられることだろう。