代表チーム オランダ代表

イングランド代表におけるルーニーの計り知れない功績。欧州列強国の歴代最多ゴール記録は?

現地時間15日にイングランド代表にFWウェイン・ルーニーが1試合限定で代表復帰を果たす予定となっている。かつてのキャプテンがどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか活躍が集まっているが、同選手がイングランド代表における歴代最多得点記録を保持している。そこで今回は欧州の主要各国における「歴代最多ゴール記録保持者」を紹介する。


スペイン(ダビド・ビジャ)

ゴール数:59
出場試合数:98
代表デビュー:2005年2月9日
現所属クラブ:ニューヨークシティFC
ワールドカップ:ドイツ大会(2006)、南アフリカ大会(2010)、ブラジル大会(2014)

かつてバレンシアやアトレティコ・マドリード、バルセロナでラ・リーガ屈指の点取り屋としての地位を確立していたビジャは、2010年の南アフリカ大会の優勝メンバーの一員であり、大会では得点王に輝いている。現在はMLSに活躍の場を移しており、ルーニーやズラタン・イブラヒモビッチらとともに全米のファンから注目を集めている。


ドイツ(ミロスラフ・クローゼ)

ゴール数:71
出場試合数:137
代表デビュー:2001年3月24日
現所属クラブ:ラツィオ<現役最終クラブ>
ワールドカップ:日韓大会(2002)、ドイツ大会(2006)、南アフリカ大会(2010)、ブラジル大会(2014)

ワールドカップで16ゴールと歴代最多ゴール記録を保持しているクローゼは、純生のセンターフォワードというカテゴリーにおいてドイツ屈指のストライカーである。ラツィオで2016年夏に契約満了を迎え、クラブ退団を決断。無所属状態がしばらく続いていたものの、11月に現役引退を表明している。以降は指導者の道を目指すべく、DFB(ドイツサッカー連盟)によりドイツ年度別代表のスタッフとして活動している。


フランス(ティエリ・アンリ)

ゴール数:51
出場試合数:124
代表デビュー:1997年10月11日
現所属クラブ:ニューヨーク・レッドブルズ<現役最終クラブ>
ワールドカップ:フランス大会(1998)、日韓大会(2002)、ドイツ大会(2006)、南アフリカ大会(2010)

ジネディーヌ・ジダンらとともに「レ・ブルー」をけん引していたアンリは1998年のフランス大会で早くもタイトルを奪取。以降も2006年のドイツ大会での準優勝など、チームへの貢献度は計り知れないものがある。アメリカでの2014年シーズン終了後に現役引退すると、今季途中から古巣であるモナコの監督に就任しているが、2部降格圏から脱出することができていない。


イタリア(ルイジ・リーバ)

ゴール数:35
出場試合数:42
代表デビュー:1965年6月27日
現所属クラブ:カリアリ<現役最終クラブ>
ワールドカップ:メキシコ大会(1970)、西ドイツ大会(1974)

プロキャリアをスタートさせた翌年の1962年に当時セリエBに所属していたカリアリに加入すると、数多くの強豪クラブの誘いを断り、1977/78シーズンまでサルデーニャ島で過ごした。その中でも1969/70シーズンはカリアリにとって唯一のスクデット獲得を成し遂げたシーズンであり、長年にわたりレジェンドとして多くの選手やファンからリスペクトを受ける存在だ。なお、直近のイタリア代表における通算ゴール数最多選手は元ユベントスのアレッサンドロ・デル・ピエロ(27ゴール)である。


オランダ(ロビン・ファン・ペルシ)

ゴール数:50
出場試合数:102
代表デビュー:2005年6月4日
現所属クラブ:フェイエノールト
ワールドカップ:ドイツ大会(2006)、南アフリカ大会(2010)、ブラジル大会(2014)

かつてアーセナルやマンチェスター・ユナイテッドなどで活躍していたファン・ペルシは、エースストライカーとして2010年の南アフリカ大会で準優勝、2014年のブラジル大会では3位とチームの躍進に大きく貢献した。フェネルバフチェから今年1月にキャリアをスタートさせたフェイエノールトに復帰したものの、今年10月に今季限りでの現役引退を表明している。


イングランド(ウェイン・ルーニー)

ゴール数:53
出場試合数:119
代表デビュー:2003年2月12日
現所属クラブ:DCユナイテッド
ワールドカップ:ドイツ大会(2006)、南アフリカ大会(2010)、ブラジル大会(2014)

長らく背番号「10」とキャプテンマークを着けていたルーニーは2017年8月に代表引退が発表されたものの、今年11月15日に行われるアメリカとの親善試合でレジェンドに対する敬意を示す意味合いで1試合の限定復帰が決定している。またこの試合ではルーニー本人が設立した財団のチャリティーマッチとしての位置付けて行われるものである。3度のワールドカップに出場しながら不思議とタイトルとは縁のなかったルーニーではあるが、同選手のこれまでの功績が称賛に値することはいうまでもない。