プレミアリーグ ウェストハム・ユナイテッド

出場停止処分から丸1年。ナスリが恩師率いるウェストハムの練習参加へ

 かつてアーセナルやマンチェスター・シティなどでプレーしていた元フランス代表MFサミル・ナスリがウェスト・ハム・ユナイテッドのトレーニングに参加する見込みとなった。現地時間14日、イギリス『BBC』など複数メディアが報じている。

 ナスリはかつてシティ在籍時に、加入1年目の2011/12シーズンにおいて最終節での劇的勝利によるプレミアリーグ制覇に貢献したほか、2013/14シーズンにもリーグタイトルをつかんでいる。

 シティで主力を張っていた同選手ではあったが、2016年夏にジョゼップ・グアルディオラ監督が指揮官に就任すると構想外扱いを受け、セビージャにレンタル。そのレンタル先での静脈注射を巡ってUEFAドーピングの規定に違反すると訴えられ、スポーツ仲裁裁判所における長期間の係争の結果、今年2月に6ヵ月間の出場停止処分が科せられていた。

 さらに8月にはその出場停止期間が18ヵ月に延長されており、処分期間が昨年7月1日から来年1月31日までとなっている。

 すでに今年1月末にトルコの強豪・アンタルヤスポルとの契約を解除し現在はフリーの身となっていたナスリは、シティ在籍時にともにシーズンを戦っていたマヌエル・ペレグリーニ監督が率いているウェストハム・ユナイテッドのメディカルチェックを受けた模様。

 そして同選手は正式な契約を勝ち取るチャンスとしてクラブのトレーニングへの参加が認められた模様。長期にわたりピッチに立っていないこともあり、コンディションがどの程度であるのかクラブ首脳陣やペレグリーニ監督が見極めるものとみられる。

 なおウェストハムは現在、アルゼンチン代表MFマヌエル・ランシニとウクライナ代表FWアンドリー・ヤルモレンコが長期離脱を強いられており、前線の強化が今冬の移籍市場期間における最優先事項となっていた。昨年11月末以降、出場停止処分によりピッチに立っていないナスリが再び試合に出場することはあるのだろうか。