エスパニョールやレバンテといった中堅チームの躍進、レアル・マドリードの最悪なスタートにより混沌とした順位表が続いたラ・リーガ。しかし、エル・クラシコを制したバルセロナが、いつものポジションに戻り、独走に入ろうとしている。今回は、そのバルセロナが今シーズンのラ・リーガを制する5つの理由をご紹介する。
層の厚いスカッド
レアル・マドリードなど多くのクラブと異なり、バルセロナは参加するすべてのコンペティションに最大の集中力をもって挑むことで有名だ。その姿勢がバルセロナに多くのトロフィーをもたらしてきたとも言えるだろう。今シーズンはそれを物理的に可能にするだけの人材がベンチに座っている。質の高い選手が控えていることでバルベルデの選択肢は増え、すべてのコンペティションに集中することができる。過度にけが人が続出しない限りは問題ないだろう。
すべてのコンペティションで素晴らしいスタート
3冠を達成するクラブは、国内と欧州の両方で卓越したパフォーマンスを見せる必要がある。バルセロナは3冠に向けて最高のスタートを切ったと言えるだろう。リーグ戦では2位に3ポイントの差をつけて首位に立ち、CLの決勝トーナメント進出も決めている。エルネスト・バルベルデのコパ・デル・レイでのマネジメントもうまくいっていると言えるだろう。自身をもってこれからのシーズンを戦えるはずだ。
生き返った中盤
シャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタを次々に失ったバルセロナだが、現在では再び欧州トップクラスの中盤を抱えるクラブに返り咲いた。アルトゥール・メロはシャビを彷彿とさせるプレーで自身の居場所を確保し、人々の希望となっている。セルヒオ・ブスケツ、イバン・ラキティッチ、アルトゥーロ・ビダルなど、各分野のスペシャリストが共演する中盤は優勝には十分すぎるクオリティだ。
リオネル・メッシの影響力
リオネル・メッシがバルセロナで最も影響力を持ち、スーパースターとしてプレーしている限りはプレーメーカーとして、フィニッシャーとして、多くの栄冠をバルセロナにもたらすだろう。メッシはCLでもその多大な影響力を発揮している。PSVアイントホーフェン戦ではハットトリックを記録するなど、ゴールも量産中だ。リーグ戦でも9試合で7ゴール5アシストの大活躍。離脱する前に、チームを順位表から押し上げる手助けを存分に行った。彼がいる限り、バルセロナが勝者としてのメンタリティを失うことはないだろう。
メッシ依存からの脱却
1つ前のページでメッシの影響力について触れたが、今のバルセロナにはメッシに依存しなくても戦える強さも兼ね備えている。チームにはクラブの将来を担うもう一人のアルゼンチン人も所属している。セビージャ戦で負傷したメッシは、エル・クラシコやCLでのインテル戦を含む3週間をチームから離脱。しかし、チームはメッシの不在を4勝1分で乗り越えた。バルセロナはついに、メッシへの過度な依存を抜け出したと言えるだろう。メッシがバルセロナを高みへと導き、それをクラブが受け継ぐ用意はできている。
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