リーガ・エスパニョーラ第11節、レアル・マドリードは本拠地サンティアゴ・ベルナベウでレアル・バリャドリード戦に勝利。サンティアゴ・ソラーリ暫定監督はコパ・デル・レイに続いて2連勝スタートと順調な滑り出しを見せた。そこで今回はフレン・ロペテギ前監督から変更を加えた点をご紹介したい。
神童の抜擢
夏の移籍市場でレアル・マドリードへと加入したヴィニシウス・ジュニオール。ここまではBチームを主戦場としていたが、サンティアゴ・ソラーリ暫定監督はレアル・バリャドリード戦の途中から起用(リーガ3試合目の出場)。期待に応える1ゴールを決め、チームを勝利に導いた。
ソラーリ暫定監督は2016/17シーズンからBチームを率いており、ヴィニシウスを間近で指導していた。ヴィニシウスのポテンシャルと能力を把握していたソラーリ暫定監督だからこそ掴めた勝ち点3だろう。
ディフェンダーの代役が活躍
左サイドバックのマルセロは、CLのヴィクトリア・プルゼニ戦でハムストリングを負傷。エル・クラシコには強行出場したものの、右足大腿二頭筋負傷と診断されて離脱が決定。右サイドバックのダニエル・カルバハルもCLのCSKAモスクワ戦で左足ヒラメ筋を負傷。センターバックのラファエル・ヴァランはエル・クラシコで右脚の内転筋を痛めて離脱。守備陣に負傷者が続出する非常に厳しい状況に追い込まれた。
しかし、窮地に立つチームはレアル・バリャドリード戦で無失点試合を達成。左サイドバックにはレギロン・ロドリゲスが入り、右サイドバックにはアルバロ・オドリオソラを起用。数多くのピンチを迎えたものの、コパ・デル・レイのメリリャ戦から2試合連続の完封勝利を収めている。
カゼミーロを交代する勇気
ボールは支配するものの、なかなかレアル・バリャドリードを崩しきれず、前半は不甲斐ないパフォーマンスに終始。前半終了時にはサポーターから容赦ないブーイングが浴びせられた。
そこでサンティアゴ・ソラーリ暫定監督は後半56分にカゼミーロとの交代でイスコを投入。攻守のバランスは悪化したものの、攻撃陣の枚数を増やしてより攻撃色を強め、これまで見られなかった速攻の形を披露した。
ロペテギ前監督であれば、全体のバランスを崩さず攻撃の選手を変更するだけに止まっていただろう。ソラーリ暫定監督の博打とも言うべき采配が勝ち点3をもたらした。
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