プレミアリーグ レスター・シティ

レスター優勝の立役者ラニエリ、ヘリ墜落事故に遭ったオーナーの人間性語る

 元レスター・シティ指揮官のクラウディオ・ラニエリ氏は同クラブのオーナーを務めていたビチャイ・スリバッダナプラバ氏の突然すぎる別れにショックを受けているようだ。現地時間29日、イギリスメディア『スカイスポーツ』がこれを伝えている。

 スリバッダナプラバ氏は現地時間27日に行われたプレミアリーグ第10節・ウェストハム・ユナイテッド戦の観戦に自身が所有するヘリコプターで本拠地のキングパワースタジアムに訪れていた。しかし試合終了から約1時間後、同氏を含む搭乗者5名がヘリコプター墜落事故に巻き込まれ、死亡が確認された。

 これにはレスターの選手やコーチングスタッフのみならず、フットボールファンもショックを受けている。日本代表FW岡崎慎司やイングランド代表FWジェイミー・バーディなど多くの選手が自身のSNSを通じてコメントを発表しているほか、キングパワースタジアムには多くのファンが訪れ別れを惜しんでいる。

 そして2015/16シーズンに同クラブをプレミアリーグ優勝に導いたラニエリ氏は「このニュースにはひどく動揺しているよ」と切り出すと「彼は素晴らしい人間性の持ち主であり、誰に対しても前向きな言葉をかけていた」とスリバッダナプラバ氏の人間性に触れている。

 またラニエリ氏はレスター指揮官時代について「私は初めて彼と会ったとき、彼が前向きな人間であることはすぐに分かったよ。レスターの監督に就任した時の目標はプレミアリーグ残留だったが、その後に起こったことは我々すべての人々が知っている」とコメント。

 さらに同氏は続けて「彼はドレッシングルームに顔を出すと親切な言葉をかけてくれたし、決して非難することはなかった」と語り、スリバッダナプラバ氏と良好な関係を築いていたことを明かした。