著者:ペペ土屋
W杯で輝いた乾と柴崎がスペインで苦戦中
日本中に歓喜をもたらしたロシアワールドカップから約3ヶ月。欧州のリーグ戦も大体1/4を消化し、各リーグで優勝を狙えそうなクラブ、サプライズを提供しているクラブ、立て直しが必要なクラブなど、様々な事情が見えてきた昨今、スペインでは2人の日本人選手が不振にあえいでいる。
レアル・ベティスに所属する乾貴士とヘタフェに所属する柴崎岳は、W杯を戦った日本代表の主役の2人だ。乾はチーム最多の2得点を決め、柴崎は司令塔として中盤でチームを完全に操っていた。
W杯後には様々な移籍の噂が飛び交うなど、移籍市場の人気銘柄になった柴崎と、W杯前にベティスへの移籍が決まっていた乾は、それぞれ大きな期待を背負って今シーズンをスタートさせた。しかしここまでのプレーによって、すでにサッカーの祭典でのパフォーマンスは忘れ去られている。
エイバルからベティスに移籍した乾は、出場機会こそコンスタントに得ているものの、徐々にパフォーマンスレベルが落ちており、先日行われたバジャドリー戦では先発したもののチームの中でも最低レベルのパフォーマンスに終始し、最初の交代でベンチに下げられた。
エイバル時代、2トップの一角やトップ下などを務めることもあったものの、基本的には4-4-2の左サイドMFを主戦場にしていた乾は、タッチラインを背負ってボールを受け、中にカットインしてシュートもしくはスルーパスを出すプレーをトレードマークとしていた。
しかし移籍したベティスでは3-1-4-2のインサイドハーフか3-4-2-1のシャドーを主に務めており、プレーエリアがひとつ内側のレーンに変化した。
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