アジア ブンデスリーガ

アジア太平洋部長に聞くブンデスリーガが目指すグローバリゼーション

  

真のグローバルなリーグ

 アジアにおけるブンデスリーガの巨大な可能性について聞いた後、私はキム氏に今後歩むだろう道筋のヒントを示してもらうとともに、今回のインタビューをまとめてもらった。

「私たちには数年前に依頼されたレジェンドたちのネットワークがあり、世界中にブンデスリーガの元選手たちがいます。この地域には中国、韓国、そして日本があります」

「これらの3ヶ国には、選手にとっても監督にとっても強力な、ブンデスリーガの遺産を持っています。奥寺康彦とチャ・ボムグンは1970年代にはすでにドイツに来ていました。最近ではチャン・ユニンや日本の次世代の選手たちがいます。長谷部誠が最高の例でしょう。彼は近年で初めてブンデスリーガの選手として確固たる地位を確立し、他の日本及びアジアの選手たちのために道を切り開きました」

「各リーグには独自の哲学、文化、魅力がありますが、ブンデスリーガの観点からいえば、最も重要なものは…サッカーです。そして経済面でブンデスリーガは非常に優秀で、1部と2部のクラブを合わせた36クラブ中34クラブが利益を出しています」

「私たちは持続可能な成長の一例であり、大枚をはたいたり、負債を負ったりすることなく成功しました。ファンのためのものであり、本来あるべきサッカーの姿です。スタジアムが常に満員で最高の雰囲気に包まれている理由もここにあります。私たちは現在、こういった私たちの文化をアジアに広げるために活動しているのです」

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