アジア ブンデスリーガ

アジア太平洋部長に聞くブンデスリーガが目指すグローバリゼーション

  

アジア人選手のブンデスリーガでの成功

 私は「#pundesliga」のアイディアについて、少なくとも部分的にはドイツ人の考えを、想像力のない人々として一掃するかもしれないと主張したが、一般的なドイツに対するイメージとアジアに対するイメージとの間には、大きな隔たりがある。そこで私はいくつかの共通点を見出すためにキム氏に質問した。そしてもちろん彼の答えは、私を決して失望させなかった。

「ブンデスリーガとアジアの価値観との間には多くの共通点があります。アジア人選手たちが他のどのリーグよりもブンデスリーガで活躍できる主な理由は、ドイツのサッカーは個人ではなく、チームに焦点が当てられているからです。アジア人選手たちのお多くは一般的に献身的でハードワーカーであることで有名です。これらの素質はドイツでは高く評価されるのです」

「ブンデスリーガは選手を徹底的に育成します。選手を買い集めることは簡単ですが、ドイツでは行われません。この考え方はサッカー、クラブ、リーグを有機的に成長させるものであり、ブンデスリーガのクラブで成熟するビッグチャンスをつかむアジア人選手たちにまで波及するのです」

「ブンデスリーガは2002年からインフラ整備に14億ドル(約1575億円)を投資しています。トレーニングプログラム、アカデミーなどです。若い頃にドイツに移住したアジア人選手は非常に高いレベルでプレーするのに役立つ、洗練された育成システムで学べる恩恵を受けているのです。例えば、ソン・フンミンは16歳の時にドイツに渡り、大きな評価を受けてトッププレーヤーへと成長しました」

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