パリ・サンジェルマンに所属するMFアドリアン・ラビオは来年6月にクラブと契約満了を迎える。契約延長交渉は不調が続いていると報じられており、1月までに合意に至らなければ、多くのビッククラブが獲得に乗り出すだろう。そこで今回は『sportskeeda』が特集した「ラビオの5つの移籍先候補」をご紹介したい。
リバプール
夏の移籍市場でファビーニョとナビ・ケイタを獲得したリバプールだが、ファビーニョは未だ今シーズンのプレミアリーグで出場していない。ユルゲン・クロップ監督は昨季から所属しているトリオ(ジェームズ・ミルナー、ジョルジニオ・ワイナルドゥム、ジョーダン・ヘンダーソン)への信頼が厚いようだ。
ミルナーは2015年にマンチェスター・シティから加入して以降、常にリバプールにとって重要な選手であり続けている。そんな彼も来月1月には33歳となる。クロップ監督は後釜の選手を獲得する時期を迎えていると言えるだろう。
アドリアン・ラビオはプレイメーカーとしての能力が申し分なく、空中戦、タックルなど守備面でも期待に応える活躍ができるはずだ。ポリバレントな能力は高く評価されている。もし、1月にリバプールがラビオを獲得できれば、プレミアリーグのライバルに対して大きなプレッシャーをかけられるはずだ。
アーセナル
契約満了を迎えるアーロン・ラムジーと引き換えにアドリアン・ラビオを獲得できれば最高のシナリオだろう。
ラムジーは直近のフラム戦で素晴らしいゴールを決めるなど、ウナイ・エメリ監督のもとで重要な役割を担っている。マンチェスター・ユナイテッドとリバプールがラムジー獲得に興味を示しており、移籍金ゼロで放出となればクラブにとって大きな打撃となる。
ラビオはラムジーよりも比較的守備的な選手だが、エレガントなプレイメイクの才能は、ルーカス・トレイラと完璧な補完関係を築き上げるはずだ。トレイラ、グラニト・ジャカ、モハメド・エルネニー、マッテオ・グエンドウジと頭数は揃っているが、マンチェスター・シティ、リバプールのようなチームに挑むには新たな選手が必要だろう。ラビオを獲得できれば大きな補強になるはずだ。
マンチェスター・シティ
夏の移籍市場でジョゼップ・グアルディオラ監督は、中央のミッドフィルダーの補強を最優先事項に挙げていた。トップターゲットであったジョルジーニョは獲得寸前までこぎつけたものの、恩師マウリツィオ・サッリ監督がチェルシーの指揮官に就任したため破談。結局、中盤の新戦力を獲得せずシーズンがスタートした。
シティは第8節終了時点で6勝2分と昨季同様の強さを発揮している。しかし、中盤の高齢化は懸念事項だ。ダビド・シルバは32歳、フェルナンジーニョは33歳を迎え、本来ウインガーのベルナルド・シウバを新ポジションに挑戦させている。
もし1月にシティがラビオと契約を締結すれば、念願のフェルナンジーニョの代役が務まるかもしれない。ラビオはグアルディオラ監督のスタイルに問題なく適応できるはずだ。最強のスカッドがさらに強化されるだろう。
マンチェスター・ユナイテッド
今季の不振を招いた一つの要因として堅実で強固な中盤を築けていないことが挙げられる。現時点で納得のいくパフォーマンスを見せられているのはポール・ポグバのみ。ネマニャ・マティッチは昨季に比べると大きく調子を落とし、動きの重さが目立つ。直近のニューカッスル戦では自身のミスから失点を喫した。マルアン・フェライニは徐々に状態が良くなっているが、控え選手が適正だろう。アンデル・エレーラは負傷しやすく、新加入のフレッジはイングランドのサッカーに馴染めていない。
ジョゼ・モウリーニョ監督にとってアドリアン・ラビオは最適な補強選手になるはずだ。マティッチの代役となり得る存在であり、ポグバの退団が噂される状況下でワールドクラスの選手をフリーで補強できれば、何よりもお得な買い物になるだろう。
バルセロナ
バルセロナはMFに新たな選手を求めている。アンドレス・イニエスタが退団し、一つの時代が終焉。アルトゥーロ・ビダルとアルトゥールに続き、3人目としてマンチェスター・ユナイテッドのポール・ポグバ、アヤックスのフレンキー・デ・ヨングに触手を伸ばしていると報じられている。
アドリアン・ラビオ本人が希望しているのはバルセロナとの報道もあり、1月までにパリ・サンジェルマンがラビオと契約合意に至らなければ、バルセロナは確実にアプローチするだろう。フリーでの獲得は関係が悪化しているパリ・サンジェルマンへの当て付けにもなるはずだ。
セルヒオ・ブスケツ、イバン・ラキティッチがともに30歳を迎え、後釜の獲得も目指したいバルセロナ。現在23歳のラビオの獲得は全てを解決する最適解かもしれない。
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