
大会:ラ・リーガ
カード:アトレティコ・マドリードvsレアル・ベティス
スコア:1-0
担当医:ペペ土屋( @PPDOLPHINS )
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チームの攻撃vs守備
・両チーム監督
・主審

マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM):コケ
サッカーIQの高さをこの試合でも見せた。前半は右SMFと右IHを兼業する形で守備を献身的にこなし、攻撃でも正確なキックと的確なポジショニングで味方に選択肢を与えた。後半はCMと左SMFを務め、主導権を奪った立役者のひとりに。
ザ・ハード・ワーカー(THW):サウール・ニゲス
コケと同じように、自身のポリバレントさを活かして複数のポジションを務めたサウール。後半はより攻撃的な位置でプレーし、多くのチャンスに絡んだ。守備で重要なタスクを任されることが多く、この試合もそうだった。
モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP):対象者なし

アトレティコの攻撃vsベティスの守備
アトレティコ:前半は4-4-2と4-3-3のオーガナイズを、コケがIHのポジションをとるか、SMFのポジションをとるかで変えていたアトレティコ。左のレマルは高めの位置をキープすることが多く、カウンターでも相手WBの裏を突いてチャンスを作った。
カリニッチが中央に居座るのに対し、グリーズマンは縦横無尽に動き回り、主に左右のハーフスペースでボールを引き出すことで、カリニッチのシュートチャンスを演出した。SBのスタートポジションは高く、ビルドアップの際はロドリが下がってCBのヘルプに入る。
ベティス:前半はアトレティコを押し込む時間帯が長かったため、ボールを獲られたらボールホルダーに対して素早くアプローチし、そこで獲りきるかロングボールを蹴らせてマイボールにする守備を徹底。
ある程度ボールを握られるようになると、5-4-1のブロックを敷いて、DFラインは高い位置をキープし、相手CBがボールを持った時にシャドーの選手が、カバーシャドウでSBへのパスコースを消しながらアプローチ。縦パスが入ったところでボール奪取を狙う。

ベティスの攻撃vsアトレティコの守備
ベティス:この試合でも3CBを中心にしっかりとボールを保持して、相手を完全に敵陣に押し込む攻撃。カナレスとロチェルソが右で、フィルポとホアキンが左で起点を作りながら、主にサイドからチャンスを作った。
高いDFラインをキープするアトレティコに対して、1トップで先発したロレンは常に裏を狙って深さをもたらし、ポストプレーでも攻撃の基点に。ホアキンへの依存度の高さは否めず、彼がピッチを退いてからはチャンスを作れなくなった。
アトレティコ:前半はレマルが前に出て相手の3CBに対して2トップとともに対応。それに伴ってコケが中央に絞り、4-3-3の形で守る時間帯が長かった。ただし押し込まれた場合は従来通り4-4-2で対応。
後半はサウールを右SMFに出してコケをCMに入れることで、レマルの守備の負担を軽くしながら、ボール奪取後にサウールが右から左足でチャンスメイクできる形を整えた。1点取った後コレアをトップの上げ、トーマスをCMに下げて守備の安定感を増した。

アトレティコ監督:ディエゴ・シメオネ
前半は守備が得意ではないレマルのポジションをうまく突かれながら前進されたが、後半はそこを見事に修正。さらにコレアを入れてペースを変えると、そのコレアが得点。リードを守り切るために元々持っている守備の堅さを活かして守り切った。
現状持っている戦力をうまく活かせるようにはなってきており、この試合のカリニッチもコスタほどの脅威にはならなかったものの、決して悪くない出来だった。正し、ビルドアップの精度はまだ改善の余地がある。

ベティス監督:キケ・セティエン
ロ・チェルソとホアキンをシャドウに置いた3-4-2-1をチョイス。序盤にグアルダードが怪我をするアクシデントがあったことでプランが崩れたものの、カルバーリョを投入してすぐさまその穴をふさいだ。FWのフィニッシュの精度は上がってきているとは言え、より上げていかなければいけない優先課題のひとつだろう。
ホアキンに代えてテージョを投入したことから考える限り、開幕時よりも乾の序列は少し下がっている。次にチャンスをもらえた時にポジティブな結果を出さなければ、立場はどんどん危うくなっていくだろう。

主審:アルベルト・ウンディアーノ
選手が倒れるたびに笛を吹き、イエローカードを出しすぎた。試合が細切れになることで選手たちにもフラストレーションを与えてしまい、異議が増える原因にもなった。


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