欧州その他

元悪童カッサーノ、伊3部クラブの練習参加で約1年半ぶりの現役復帰へ前進

 元イタリア代表のFWアントニオ・カッサーノがセリエC(イタリア3部)のビルトゥス・エンテッラのトレーニングに現地時間8日から参加することが決定したようだ。現地時間6日、クラブ公式サイトがこれを伝えている。

 カッサーノは2015年夏に古巣サンプドリアに復帰したものの、2016年5月にマッシモ・フェレーロ会長をはじめとするクラブ首脳陣と口論となったことをきっかけにトップチームの構想から外れ、2017年1月に契約解除で双方が合意に至った。

 また昨夏には同選手がエラス・ベローナからの獲得オファーを受け取り1年間の契約を結んだものの、わずか1週間後にクラブとの契約を解除し、現役引退を宣言していた。

 ところが今夏になるとイタリア国内のメディアインタビューにて「俺にはフットボールをするという大いなる願望がある」と現役復帰を示唆すると「俺はとても情熱的だ、素晴らしい監督と俺を信じてくれるクラブを見つけたい。まだ違いを作ることができると確信している」とコメントを残すなど現役復帰の可能性を示唆。

 移籍先の候補としてセグンダ・ディビシオンB(スペイン3部)のUDイビサやセリエCの複数クラブの名前があがる中、カッサーノの居住地であるジェノアから程近いリグリアをホームタウンとしているビルトゥス・エンテッラがトレーニングへの参加を認めている。

 ただクラブ側は同選手と正式に契約を結ぶ可能性について「契約締結への拘束はない」と声明を発表。トレーニングでのパフォーマンスや同選手の性格など、様々な要素を加味した上で契約締結の可否の判断が下されるようだ。