セリエA ミラン

ミラン、前チェルシー指揮官コンテ招へい画策も断念した理由が明らかに

 ミランは今夏に前チェルシー指揮官のアントニオ・コンテ氏招聘(しょうへい)を目指していたものの、断念せざるを得なかったようだ。現地時間29日、イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』がこれを伝えている。

 ミランは昨年11月末に成績不振に伴いビンチェンツォ・モンテッラ監督を解任し、下部組織を率いていたジェンナーロ・ガットゥーゾをトップチーム指揮官に昇格させている。この監督交代以降、チーム状態に改善が見られ、昨季は6位と今季ヨーロッパリーグ(EL)出場権を獲得している。

 ただそれでもミランはこの夏に経営権がヨンホン・リー氏による中国資本からアメリカの大手ヘッジファンド「エリオット・マネジメント」に移行し、かつてインテルとミラノの両クラブで指揮を執った経験を持つレオナルド氏がスポーツディレクターに就任している。

 その際にガットゥーゾ監督からコンテ氏への指揮官交代の可能性が伝えられミランも同氏招聘に動いたものの、どうやらチェルシーとの法廷闘争の関係により断念していたことが明らかとなっている。コンテ氏は契約期間中の解任を受けて、現在も裁判を通じて違約金1000万ユーロ(約13億円)の支払いをチェルシーに要求しているようだ。

 開幕から6試合を終えて1勝3分1敗とスタートダッシュに失敗したミランに対する風当りが徐々に強くなる中、この先の公式戦での結果によっては監督交代が行われる可能性があるかもしれない。