大会:Jリーグ
カード:浦和レッズ対ヴィッセル神戸
スコア:4-0
担当医:高橋羽紋
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チームの攻撃vs守備
・両チーム監督
・主審
マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM):柏木陽介
相手の急所でボールを受け、高精度のパスで好機を演出。2アシストとファイナルサードでクオリティの違いを見せた。
ザ・ハード・ワーカー(THW):青木拓矢
両チーム最多となる走行距離11.630kmを記録。中央の危険なエリアをしっかりと締め続け、守備ブロックを組んだ中でも積極的なボール奪取の姿勢を失わなかった。貴重な先制点は大量得点の誘い水となった。
モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP):高橋峻希
リスクを犯さないボール回しに終始し、決定的な3失点目を信じ難いミスで献上。次節鹿島アントラーズ戦では名誉挽回を期待したい。
レッズの攻撃vsヴィッセルの守備
ヴィッセルは5-3-2の撤退守備を基本に戦った。フォワード2枚は攻め残る形。中盤3枚は藤田を底辺にポドルスキ、郷家の逆三角形となった。本来はゴール前に選手を集結させる作戦であり、選手間のスペースを埋めることが必要だ。しかし、ポドルスキが守備を怠ったこともあり、中盤3枚が横のスライドに全く対応できず。5バックの前のスペースをポッカリと空けてしまったことが失点につながった。
レッズはヴィッセルの守備の穴を見逃さなかった長澤、柏木、武藤、興梠らが流動的にヴィッセルの中盤3枚の横のスペース(ハーフスペース)に侵入。中盤3枚を同サイドに引き寄せてペナルティエリア前のエリアを上手く利用した。特に柏木はハーフスペースでボール受けてから決定的なパスを連発。ゴールを狙う最終局面で抜群の存在感を発揮していた。
ヴィッセルの攻撃vsレッズの守備
ヴィッセルはレッズが敷く5-2-2-1(5-1-2-2)の守備ブロックの外側でボール回しを続けていた。ディフェンスライン裏への飛び出しや、レーンを跨いでのポジションチェンジが全くなく、足元でのパスばかりでブロックの内側に侵入できず。せっかくサイドで数的優位を作っても、相手SBの裏を狙う選手は誰一人として見当たらない。4-3-3への移行後もWGが質的優位を確保できていないにも関わらず、SBがWGを追い越す場面はなし。3失点した後もボール保持に固執し、リスクを負わない姿勢には疑問を抱かざるを得ない。
一方、レッズの守備組織は非常にコンパクトに設計され、中盤の形を変形させながらプレッシングを敢行。裏への脅威が全くないため狙い所が定めやすく、撤退守備ながらも積極性を失わないプレーが続けられていた。
浦和レッズ監督:オズワルド・オリベイラ
満員の埼玉スタジアム2002で相手を圧倒して4得点完封勝利。リトリートしながらも守備への積極性を失わず、カウンターでは選手が一気に前線へ走り込む。ヴィッセルよりも「攻撃的」な試合を展開した。
ヴィッセル神戸暫定監督:林健太郎
チーム状態の悪さを如実に表す試合展開となった。ポジティブな点を見つけるのは非常に難しい。選手はゴールを目指すことなくボールを回し続け、ポゼッションに固執。プレーテンポを変えるダイレクトプレーや後方からの攻撃参加などゴールへの積極性を見せることが必要だ。
主審:佐藤隆治
議論を呼ぶような微妙な判定はなし。大量得点差のついた試合ということもあり、無難に試合をさばいた。
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