フェデリコ・ディフランチェスコに頭突きを見舞い、つばを吐いたドウグラス・コスタやジェイソン・ムリージョの髪を引っ張ったクリスティアーノ・ロナウドなど、「退場処分」がサッカー界を賑わせている。そこで今回は、流行とは逆にキャリアの中で1度も退場処分を受けたことのない名選手たちをご紹介する。
アンドレス・イニエスタ
クラブ:ヴィッセル神戸
代表:スペイン(引退)
イニエスタは15年以上ををバルセロナで過ごし、数多くのタイトルを勝ち獲ってきた。チャンピオンズリーグ、ワールドカップ、EURO全てを制した数少ない選手の一人だ。創造性溢れるプレースタイルで観るものを魅了するが、同時に非常に紳士的なプレイヤーでもある。また、素朴で穏やかな人柄も敵味方問わずファンから愛される所以だ。
ゲーリー・リネカー
クラブ:レスター・シティ、名古屋グランパス、バルセロナ他
代表:イングランド(引退)
ゲーリー・リネカーはサッカーの母国イングランドの英雄の一人だ。現役時代はレスター・シティ、エバートン、トッテナムでリーグ得点王に輝き、イングランド代表でも通算48ゴールを記録している。晩年にはJリーグ開幕時に名古屋グランパスに加入した。
長いプロキャリアにおいて、レッドカードだけではなくイエローカードすらもらったことがない英国きっての紳士的なプレイヤーだ。一方で、引退後は“辛口”コメンテーターとして『BBC』を始めとする様々なメディアで活躍している。
ラウル・ゴンザレス
クラブ:レアル・マドリード、シャルケ、アル・サッド、NYコスモス
代表:スペイン(引退)
レアル・マドリードの黄金時代を支えた“神の子”ラウルは、同クラブを代表するストライカーだ。マドリードとスペイン代表の同胞であるフェルナンド・イエロ引退後はクラブとスペイン代表両方で長年キャプテンを務めた。
ラウルはピッチの内外で紳士的なことで有名だ。レッドカードで退場したことがないだけではなく、キャリアを通してシミュレーションをとられた経験もない。
ミシェル・プラティニ
クラブ:ナンシー、サンテティエンヌ、ユベントス
代表:フランス(引退)
プラティニは日本では将軍として親しまれるユベントスとフランス代表のレジェンドだ。トヨタ・カップでの「幻のゴール」はあまりにも有名で、芝生に寝そべり審判に抗議した姿は今も多くの日本人の脳裏に焼き付いている。
心肺機能に問題を抱えたプラティニは身体能力に恵まれていなかったものの、創造性とエレガンス溢れるプレースタイルでファンを魅了した。現役時代は紳士的なプレーを行ない一度も退場することはなかった。しかし現役引退後、欧州サッカー連盟(UEFA)会長時代に国際サッカー連盟(FIFA)汚職事件に関与したとして活動禁止処分に。ピッチ外でレッドカードを受けることとなった。
フィリップ・ラーム
クラブ:バイエルン・ミュンヘン、シュトゥットガルト
代表:ドイツ(引退)
バイエルン・ミュンヘンとドイツ代表のキャプテンであるラームは2016/2017シーズンを最後に、現役生活に幕を下ろした。クラブ、代表ともに黄金時代に大きく貢献した。
ラームは献身的な守備と柔軟なプレースタイルで知られるだけでなく、ピッチ外でも積極的に慈善事業に貢献していることでも有名だ。エイズ撲滅運動、麻薬撲滅キャンペーン、児童虐待反対運動、同性愛者支援などに参加している。
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