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唾吐き行為で問題になった有名選手。記憶に残る不名誉な10の場面

相手選手に唾を吐きかける行為は断じて許されない。サッカーのルール上でも暴力行為として認められ、法律上でも暴行罪として処理される。そこで今回は注意喚起の意味も兼ねて、英紙『ガーディアン』が特集した「唾を吐きかけたフットボーラー、ワースト10」からご紹介したい。


1.フランク・ライカールト

フットボール史上最も有名な唾吐き行為となってしまった。1990年FIFAワールドカップ・イタリア大会、西ドイツ戦でルディ・フェラーに唾を吐きかけた。衝突した両者はともに退場処分となった。後にライカールトは謝罪。二人は和解し、テレビCMに出演。出演料をチャリティーに寄付した。


2.エル=ハッジ・ディウフ

2002年の日韓ワールドカップで大活躍を見せ、リバプールへ移籍したディウフは唾吐きの常習犯であった。2003年UEFAカップ準々決勝セルティック戦で唾を吐き罰金処分。2004年ポーツマス戦でもアルヤン・デ・ゼーブに唾を吐いた。

現役中は「悪童」らしい言動が目立った同氏だが、引退後にセネガル大統領府の特別顧問を就任。スポーツや社会福祉関連の政治活動を行なっている。


3.ファビアン・バルテズ

モロッコのカサブランカと親善試合中に主審の胸に唾を吐き、フランス協会から6ヶ月の謹慎処分を受けた。試合後バルデズは「彼の顔に唾を吐くことはしていない。私は無罪だ」とコメントしているが謹慎処分は覆らなかった。引退後はレーシング・ドライバーとして活躍している。


4.パトリック・ビエラ

アーセナル在籍時の1999年10月、ウェストハム・ユナイテッド戦でレッドカードを提示された。すると、ニール・ラドックに対する唾吐き行為に及んだ。ビエラには6試合の出場停止と30000ポンド(約439万円)の罰金が科された。今季からフランス1部ニースの指揮官に就任している。


5.フランチェスコ・トッティ

EURO2004のデンマーク代表戦でトッティはクリスティアン・ポウルセンに対して唾を吐いた。UEFAから3試合の出場停止処分が科されている。その4年後、ユベントスへ移籍したポウルセンは「トッティとの関係に問題は抱えていないし、過去のエピソードについてコメントする気はないよ。ピッチ上で彼に再会したときは、握手を求めるつもりだ」とコメントしている。


6.クリスティアーノ・ロナウド

2010年FIFAワールドカップ・決勝トーナメント1回戦でスペイン代表に敗北。試合後、自身を写すテレビカメラマンに対して唾を吐きかけた。罰金や出場停止などは科されなかったが、ポルトガル国内ではその態度が批判されていた。


7.パピス・シセ、ジョニー・エバンス

2015年のニューカッスル対マンチェスター・ユナイテッド。ハーフタイム直前、エバンスがシセの方向につばを吐くと、それを受けてシセもエバンスの首元に唾を吐きかけた。両者ともに6試合の出場停止処分が下されている。


8.アントリン・アルカラス

2011年のウルバーハンプトン・ワンダラーズ対ウィガンの試合でアルカラスはリチャード・ステアマンに唾を吐きかけた。これをきっかけに乱闘が始まってしまった。その後、3試合に欠場している。


9.リオネル・メッシ

世界最高の選手でさえ冷静さを失うこともある。2008/2009シーズンのリーガ第9節でマラガと対戦。ドゥダに向かって勢いよく唾を吐いているところがテレビカメラに撮影されている。出場停止などは科されていない。


10.ドウグラス・コスタ

ドウグラス・コスタとフェデリコ・ディ・フランチェスコは試合中の競り合いから口論に発展。ドウグラス・コスタは苛立ちを抑えることができずに唾を吐きかけた。一度はイエローカードのみの判定となったが、VARの使用により唾吐き行為が認められ、退場を宣告されている。

試合後、自身のSNSで謝罪声明を発表。「今日の試合中の出来事をユベントスのファンの皆に謝罪したい。良い時も悪い時も僕を常に支えてくれているチームメートにも申し訳ない。酷いことをしてしまったことを自覚している。だから皆に謝罪したい」とコメントした。