
大会:プレミアリーグ
カード:カーディフ・シティvsアーセナル
スコア:2-3
担当医:菊池大将(@yukkenokonoko)
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チームの攻撃vs守備
・両チーム監督
・主審

マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM):アレクサンドル・ラカゼット
メスト・エジル、ピエール=エメリク・オーバメヤンと良好な関係を維持し、オーバメヤンとの共存の可能性を大いに示した。スレイマン・バンバとのマッチアップには常に勝利。素晴らしいシュートで3点目を奪取している。
ザ・ハード・ワーカー(THW):マッテオ・グエンドウジ
ビルドアップを制限してくるカーディフに対して冷静に対応。ルーカス・トレイラと交代するまで、しっかりとチームの攻撃を構築した。19歳としては驚異的なMFだろう。
モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP):スレイマン・バンバ
この試合ではセットプレー以外に良さが全くなかった。1失点目は完全にシュコドラン・ムスタフィのマークを外し、3失点目はラカゼットへの寄せが甘すぎた。

カーディフの攻撃vsアーセナルの守備
基本的にカーディフは奪ってからのカウンターをメインにゴールを目指した。サイドバックが攻撃参加するアーセナルに対して、サイドから中央にかけてのスペースでボールを奪取し、そこからのロングカウンターを狙いとしていたの明らか。
ただ、アーセナルのソクラティス・パパスタソプーロスとムスタフィは冷静な対応で、ロングカウンターを許さなかった。高い位置で奪われても即時奪回を目指し、試合のほとんどを相手陣内で行う意識の高さが顕著だった。
セットプレーではカーディフに軍配。しっかりと狙いをもって臨み、ファーサイドからの折り返しで得点を奪っている。アーセナルとしては悪くない試合だっただけに悔やまれる。

アーセナルの攻撃vsカーディフの守備
この試合も最後方からしっかりと繋いで、ボランチやエジルを中心にボールを配給するスタイルを取ったアーセナル。選手の位置関係には改善が見られたことや、これまでほど、ボランチへのプレッシャーがきつくなかったことで試合を支配するという色が強かった。
基本的に2トップがボランチまで見るカーディフに対して、プレスをかわしながら徐々に前進。カーディフの最終ラインを徐々に押し下げて、奪われてからもスムーズなボール奪取と、ロングカウンターのリスク回避を実現した。
ハイラインもこの試合では有効で、パパスタソプーロスとムスタフィはロングカウンターにしっかりと対応しながら、カーディフを押し込み続けた。エジル、ラカゼット、オーバメヤンが良い関係を築けたことも今後に繋がるだろう。

カーディフ監督:ニール・ワーノック
ボールを保持するアーセナルに対して、ロングカウンターという選択は間違っていなかったが、ラインの高さと前線からのディフェンスに問題ありか。2トップがカバーする範囲が広いことで徐々にラインを押し込まれてしまった。アーセナルのビルドアップに対してはもっとアグレッシブなプレスを見せたかった。この試合でもペトル・チェフはプレッシャーに屈していた。

アーセナル監督:ウナイ・エメリ
2失点したものの、今シーズンのベストゲームではないだろうか。狙いとするものをしっかりと実行し、結果を残すことができた。課題としてはセットプレーの対応とビルドアップに部分だろう。ビルドアップは多少改善したものの、依然として不安定さが残っている。

主審:アンソニー・テーラー
良い意味でわき役に徹した試合。悪目立ちすることなく、円滑に試合を勧めた。イエローカードの多い試合になってしまったが、判定基準に問題はなかったと言えるだろう。


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