リオネル・メッシの負担を軽減！バルセロナ「5人のキーパーソン」

バルセロナは今夏の移籍市場で成功を収めたと評価されている。チームの核であるリオネル・メッシの負担軽減が期待出来るからだ。

メッシは昨季も44ゴール、18アシストと信じがたい好成績でチームを牽引している。しかし、ゴールのみならず中盤の組み立てにも積極的に参加しており、多くの試合で多くの役割を担いすぎていた。シーズン後半に入ると、過労の影響で明らかに動きのキレが消失。UEFAチャンピオンズリーグではチームが苦しい場面で真価を発揮できなかった。

そこでバルセロナは今夏、メッシの負担を軽減するために大型補強を敢行したのだ。今回は『sportskeeda』が特集した「リオネル・メッシの負担を減らす5人のキーパーソン」をご紹介したい。

1.マルコム

先月23日、セリエA・ローマがボルドーからマルコムの獲得で合意に達したと発表したものの、翌24日に一転してバルセロナへ移籍することが決定。トップターゲットとみられていたチェルシーMFウィリアンの獲得が不可能となり、ローマの3200万ユーロ（約41億6000万円）を上回る4100万ユーロ（約53億3000万円）の移籍金をボルドーに提示し、一気に形勢を逆転したと報じられている。

加入早々に非常に才能あるウインガーであることを自らアピールすることに成功している。メディアからはプレシーズンキャンプで最も活躍した選手の一人として認められた。

プレシーズンマッチでは2得点をマークするなど持ち前の得点力を発揮。相手守備陣を切り裂く巧みなドリブルスキルをみせたことに加え、ブロックを敷いた相手DFの裏へ効果的なパスを送る技術も披露した。マルコムにはリオネル・メッシの重責を軽減することが期待される。

2.アルトゥール・メロ

数年間に渡ってバルセロナが捜し続けたシャビの後継者となるかもしれない。22歳のアルトゥール・メロは典型的なバルセロナ型のミッドフィルダーであり、偉大な先駆者アンドレス・イニエスタとシャビとよく比較されている。

ピッチ中央で適切に味方へボールを供給し、プレーをオーガナイズするスペシャリストだ。近年はリオネル・メッシがゲームメイクの役割も多く担っていたが、メロが適応すればメッシは攻撃の役割（ゴール奪取）に集中できるようになるはずだ。また、メロがメッシのチャンスを創ることも期待できるだろう。

3.アルトゥーロ・ビダル

ユベントス、バイエルン・ミュンヘンなどで実績を残してきたスーパースターがバルセロナへやってきた。今夏バルセロナに加入した中で、最も素晴らしい選手といえるだろう。パウリーニョの代役として期待がかかる。

バイエルンでジョゼップ・グアルディオラ監督のもと成功を収めたことを思い返せば、バルセロナでも問題なくそのスタイルに適応するはずだと予想できる。ボディコンタクトで優れる対戦相手と戦った際には、非常にアルトゥーロ・ビダルの存在は効果的になる。相手ゴールをこじ開ける局面だけでなく、ボールを失ってから取り戻す場面でも大きな貢献が期待できるだろう。

ボールを攻撃的なエリアに移動させる能力を持っているということは、リオネル・メッシが中盤低い位置まで降りてこなくて良いことを意味する。メッシが攻撃の最終局面に集中できるはずだ。当然、メッシの負担も大きく軽減されるだろう。

4.ウスマン・デンベレ

昨シーズン負った怪我によってクラブ内での立場が危機に瀕していたウスマン・デンベレだが、ようやくバルセロナで自身の価値を証明する準備が整ったようだ。

フランス代表の一員としてロシアワールドカップで優勝し、カタルーニャの地へ戻ってきた。プレシーズンのトレーニングでリオネル・メッシとの連携が向上。スペインスーパーカップのパフォーマンスを見れば一目瞭然だろう（後半78分に1ゴールを記録）。類まれなドリブルスキルとスピードを持つウインガーはバルセロナで大きな役割を担うことが期待される。

5.フィリペ・コウチーニョ

今年1月にリバプールからバルセロナへ加入したフィリペ・コウチーニョだが、UEFAチャンピオンズリーグではルール上の問題で出場することが出来なかった。しかし、ラ・リーガのタイトルとコパ・デル・レイのタイトルの獲得に多大なる貢献をみせ、両大会で10ゴール6アシストと素晴らしい活躍を披露した。

スペインで初めてのフルシーズンに挑むコウチーニョだが、チームに大きな影響を与えるのは間違いないだろう。ボールをキープし、味方を動かし、適切なタイミングでパスをする。中盤の支配力を高めることでリオネル・メッシの負担は減るはずだ。

さらに昨季後半戦で実力を示した通り、どこからでもゴールを奪うことが出来る得点能力を兼ね備えている。ペナルティエリア外からのコウチーニョのゴールは、チーム全体のゴール量産に繋がるはずだ。