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サッカー界で軽視されてきた脳震とうの危険性と改善されるべき対応策

脳震とう

ベネット・オマル医師 写真提供:Getty Images

 脳震とうの理解を通じて怪我を見直す

 脳震とうだけでなく、認知症とヘディングの関係も研究され、注目を集めている選手の健康面。過去にはヘディングが原因で死に至った可能性が高いとする事例もあり、とても看過できない問題だ。

 そして現在、多くの研究がなされたことにより、症状が目に見えやすい靱帯や骨の怪我だけでなく、頭部、特に脳の怪我にたいする正しい知識を持つことが求められ始めている。防げる怪我は防ぐべきであり、怪我を減らす対策もとれるものはとるべきだ。

 誰の人生にとっても基本的には、フットボール選手である期間よりも、フットボール選手でない期間のほうが長い。「生きるか死ぬかの闘い」とは言うものの、そのことは肝に銘じておくべきではないだろうか。

著者:ペペ土屋

フットボール・トライブ・ジャパン編集長。ベティコ。

Twitter:@PPDOLPHINS

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