プレミアリーグ アーセナル

アーセナルが今夏サインするかもしれない5人の選手

22年間に渡り指揮をとったアーセン・ベンゲル監督が退任し、ウナイ・エメリ新監督のもと新たなチーム作りに挑むアーセナル。すでにペア・メルテザッカー、ジャック・ウィルシャー、サンティ・カソルラら功労者が退団し、ベルント・レノ、ステファン・リヒトシュタイナー、ソクラティス・パパスタソプーロス、ルーカス・トレイラといった新戦力の獲得に成功している。

積極補強を進めているアーセナルだが、さらにスカッドが変化するかもしれない。アーロン・ラムジーやダニー・ウェルベックら複数の選手に退団の噂が浮上中。新たな選手を獲得する可能性は十分に残されているようだ。

そこで今回は『Sportskeeda』が特集した「今夏にアーセナルがサインする可能性がある5名の選手」をご紹介したい。


アンドレ・ゴメス

所属:バルセロナ

世界中の大半の選手にとってバルセロナへ移籍することは夢のようなことだろう。世界最大のクラブで世界最高の選手たちと共にプレーすることを意味するからだ。ポルトガル代表で印象的な活躍を残し、バルセロナへと移籍したアンドレ・ゴメスもその一人だろう。

しかし、アンドレ・ゴメスは今夏カンプ・ノウを離れることになるかもしれない。2シーズンでわずか46試合の出場にとどまり、首脳陣からの信頼を得られていない。下降性を辿りかけているキャリアを回復するためにも移籍する必要があるだろう。

アーセナルへ移籍すれば、アーロン・ラムジーの優れた代役として重宝されるはずだ。彼のパス能力はエメリ監督が必要としているものだ。

ただ、唯一の懸念はアンドレ・ゴメスがバルセロナの米国ツアーで負傷したこと。アーセナル側からすれば直ぐに起用したいと考えるはずで、その負傷が深刻であると判断された場合、アーセナルは獲得に動かないだろう。


スティーブン・エンゾンジ

所属:セビージャ

プレミアリーグを離れてからエンゾンジは著しく評価を上昇させている。2015年にストーク・シティから移籍したとき、たしかにプレミアリーグの中心的なミッドフィルダーではあった。ただ、セビージャで過ごした3年間でUEFAヨーロッパリーグとFIFAワールドカップを制覇。今や欧州最高の守備的ミッドフィルダーとして評価されている。


アーセナルは2005年にクラブを去った伝説的ミッドフィルダー、パトリック・ビエラ氏の代わりをいまだに見つけられていない。フィジカル的な強さを欠いていることももちろんだが、ピッチ上にリーダーが存在しない状態が続いているのは致命的だろう。

エンゾンジがアーセナルへ移籍すれば、彼は良いリーダーになれないかもしれないが、セントラルミッドフィルダーとして直ぐに適応し、チームを助けることができるだろう。プレミアリーグでのプレー経験も大きなアドバンテージとなるはずだ。

ゴンサロ・ゲデス

所属:パリ・サンジェルマン

アーセナルが新シーズンを迎える上で欠けていると思われる1つのポジションは、ピエール=エメリク・オーバメヤンとアレクサンドル・ラカゼットの背後に位置取るセカンドストライカーだ。メスト・エジルとヘンリク・ムヒタリアンはどちらも優秀な選手だが、その頭数は少ない。エメリ監督はセビージャで3度のUEFAヨーロッパリーグ優勝を果たしているだけに、今季は新天地で同タイトルの獲得を狙うだろう。加えて、リーグでトップ4に入ることも同時に望んでいるはずだ。もしその目標を達成したいのであれば、選手層を強化する必要があるだろう。


ゴンサロ・ゲデスは現在パリ・サンジェルマンの保有選手。プレシーズンのシンガポールツアーではメンバー外となったが、ロシアワールドカップではポルトガル代表としてクリスティアーノ・ロナウドと良好な連携を披露。昨季はバレンシアで印象的なパフォーマンスを見せていただけに、その能力の高さに疑いはない。

エメリ監督は長年ゲデスを注視していたことに加え、パリ・サンジェルマンはフィナンシャル・フェアプレー制度を遵守するため選手を売却する必要がある。今夏パリに残留したほうが驚く状況だ。

ベルナルジ

所属:フリー(シャフタール・ドネツク)

若手ブラジル選手の目利きに定評のあるシャフタール・ドネツクで育成されたベルナルジ。21歳で迎えた2014年FIFAワールドカップではブラジル代表の一員として本大会に出場した。

アーセナルは長い期間に渡って、ベルナルジに関心を示している。そして、今夏ようやく獲得のチャンスが巡ってきた。25歳になった同選手は契約満了に伴い、シャフタール・ドネツクを退団することが決定。移籍金ゼロで獲得できる状態となっている。

獲得のリスクは全くない。足が速く、トリッキーなウインガーであり、ゴールだけでなくアシストも期待できる。アーセナルに移籍すれば、確実にチームを成長させられるだろう。


ウスマン・デンベレ

所属:バルセロナ

このリストのワイルドカードオプション(可能性が低い)だが、起こり得る可能性もなくはない。昨季、史上最高額の移籍金で退団したネイマールの後釜としてバルセロナに加入。1億ポンド(約145億)以上の大金を費やして獲得された。しかし、怪我の影響もありわずか23試合にしか出場できず、4ゴールのみにとどまった。今年もフィリペ・コウチーニョに加え、新加入のマルコムと激しいポジション争いを強いられると見られており、満足な出場機会を得られる保証は全くない。


バルセロナがマルコムと合意に至った後、デンベレの退団する可能性が報じられていた。たとえ、1シーズンだけの期限付き移籍であっても、アーセナルにとっては貴重なオプションになりうるだろう。彼は類い稀なスピードをもち、シュート技術を持ち、試合に適応できる能力を持っている。その全てがエメリ監督が獲得を考慮しなければならない要素と合致する。アーセナルには彼のようなタイプの選手が少ないため、チームに別の攻撃パターンをもたらすことが出来るはずだ。