アーセナルのMFメスト・エジルは自身のSNSを通じて代表引退を表明した。23日、イギリス『BBC』や『スカイスポーツ』など複数メディアが一斉に報じた。
ドイツ代表はワールドカップ・ロシア大会で優勝候補に謳(うた)われていたものの、メキシコ、スウェーデン、韓国と同居したグループステージでまさかの最下位に終わり、決勝トーナメント進出を逃した。またロシアW杯開幕前の親善試合で負傷を抱え、万全のコンディションで本大会に臨むことのできなかったエジルに対して、周囲から手厳しい批判が集中していた。
またエジルがロシアW杯開幕前に自身のルーツを持つトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領とアーセナルのユニフォームを手に持ちながら写真を撮っており、これに周囲では政治利用されたのではないかという同選手に対する非難が巻き起こっていた。
エジルは自身のツイッターにおいて「僕がトルコ、ドイツと2つの国のルーツを持つことについてメディアは悪意を持って伝えられている」と報道のあり方について痛烈批判するとともに、政治利用する意図が全く無いことを改めて強調してる。
またドイツサッカー連盟(DFB)のラインハルト・グリンデル会長に対しても「会長は僕に対して(ロシアW杯の成績について)国民に対して説明するように求めた。この行動には失望している。チームの成績を僕の責任にしている」と批判を展開。そして最後に「もうドイツ代表のユニフォームを着ることはできない」と綴り、ドイツ代表引退を表明した。
今大会のグループステージ敗退については未だにドイツ国内で大きな波紋を呼んでおり、エジルをはじめとする選手やDFBなどへの批判が集中している。その中で巻き起こったエジルに関する騒動は収まる気配を見せていないようだ。
The past couple of weeks have given me time to reflect, and time to think over the events of the last few months. Consequently, I want to share my thoughts and feelings about what has happened. pic.twitter.com/WpWrlHxx74
— Mesut Özil (@MesutOzil1088) 2018年7月22日
コメントランキング