ロシアワールドカップの興奮冷めやらぬなか、明日18日水曜日に再開されるJ1リーグ。今大会はJリーグから日本代表に選出された選手が少なかっただけに、ここからリーグのレベルの底上げが期待される。そこで今回は、明日の試合で注目すべきポイントを紹介する。
北海道コンサドーレ札幌対川崎フロンターレ
日本代表の23人に選ばれ、直前のテストマッチまではレギュラー格の存在感を示していたフロンターレの大島僚太。しかし本番では1分もピッチの上に立つことができなかった。この経験をリーグ戦の舞台でぶつけることができるか。
ジュビロ磐田対鹿島アントラーズ
ベルギー代表との決勝トーナメント1回戦、後半ロスタイムの失点で敗れたあと、ピッチを叩いて悔しがる姿が印象的だった昌子源は、この大会で大きく成長した日本人選手のひとりだろう。相方の植田直通がベルギーへ移籍した今、彼の責任はより大きなものになった。
サンフレッチェ広島対ガンバ大阪
この2チームには、日本代表のメンバーに入る可能性があった2人の選手がいる。青山敏弘と今野泰幸だ。2人とも怪我により、直前のテストマッチに出場することなく代表を去った。年齢的にも最後のW杯になるはずだっただけにその思いは強く持っていたはずだ。この試合では両選手ともが同時にピッチに立つ姿が観られるだろうか。
V・ファーレン長崎対ヴィッセル神戸
W杯にもスペイン代表として出場し、今大会で同代表からの引退を発表したアンドレス・イニエスタ。彼は明日の試合には出場しないものの、もしかしたらスタジアムに足を運ぶかもしれない。彼とともにプレーすることになるヴィッセルの選手たちは、楽しみだろうが、それと同時にポジションをとられないためにもアピールが必要だ。
湘南ベルマーレ対サガン鳥栖
アトレティコ・マドリードのアイドルがサガン鳥栖にやってきた。彼もまたコンディションの問題で明日の試合には出場しないだろうが、レンタル先の韓国Kリーグに所属する蔚山現代から復帰した豊田陽平は、ライバルの加入に闘志を燃やしていることだろう。
清水エスパルス対セレッソ大阪
ベルギー代表との決勝トーナメント1回戦、3失点目の場面の対応について多くの議論が交わされている山口蛍。セレッソ大阪のキャプテンは、4年前のW杯では先発として出場する試合があったものの、今大会では後半途中からの出場に甘んじた。セレッソはチームが上向きな状態で中断を迎えただけに、頼れるキャプテンの更なる活躍に期待がかかる。
柏レイソル対FC東京
全試合をベンチから眺めた中村航輔は、先輩川島永嗣の姿から多くのことを学んだはずだ。次世代の守護神はJリーグで圧倒的なパフォーマンスを披露し、川島が不安定なパフォーマンスに終始したにもかかわらず、W杯で出場機会を得ることは出来なかった。彼の更なる成長は日本代表にとっても極めて重要なことだ。
ベガルタ仙台対横浜F・マリノス
1部ファンの間で次期日本代表監督に推薦する声もある、マリノスのアンジェ・ポステコグルー監督。時間がかかりそうだが魅力的なサッカーを導入し、Jリーグに新風を吹き込んだ。対するは好パフォーマンスで上位に位置する仙台。いい形で後半戦に入っていけるだろうか。
浦和レッズ対名古屋グランパス
ポーランド戦のみの出場に留まった日本代表のムードメイカー槙野智章。そしてロンドンオリンピックでは主将を務めた遠藤航は出場機会を与えられなかった。印象的な活躍を見せた日本代表の中でそれぞれが悔しさを抱いて帰国したはずだ。相手は最下位のグランパス。フロンターレからエドゥアルド・ネットを補強し、タレントに不足はない。風間イズムがこの中断期間でどれだけチームに浸透したかも注目だ。
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