9シーズンを過ごしたレアル・マドリードからの退団が噂され、今夏の移籍報道が過熱し始めたクリスティアーノ・ロナウド。ポルトガル人スターが直面する5つの移籍の選択肢を、チェーザレ・ポレンギ(@CesarePolenghi)の解説とともにご紹介しよう。
1. ユベントス
今夏の移籍先最有力候補。多くの噂が流れており、実現しても驚きではない。ただ同時に噂が事実でなかったとしても、意外とは言えないだろう。
チェーザレ:条件に完璧に合う新天地。ブッフォンが退団したユベントスはクラブの顔となる選手を必要としており、ハードワークに重点を置く価値観はC・ロナウドに合っている。ユベントスでもチャンピオンズリーグを制し3つの異なるクラブでビッグイヤー獲得となれば、メッシを上回る偉業となる。ただ収入では欧州で10番目のクラブが十分な資金を用意できるのかは疑問が残る。
2. パリ・サンジェルマン
ネイマールとムバッペを獲得した時のように、C・ロナウドをパリに連れてくるだけのパワーと資金を持っている。しかし現時点ではファイナンシャル・フェアプレーのために選手の売却に迫られており、獲得は不可能ではないが可能性は低い。
チェーザレ:巨額の投資にも関わらずUCLの頂点にはまだ遠いことが証明されており、移籍が実現する見込みは薄い。また国内リーグは注目度が低く、C・ロナウドが求めるだけの高い露出は見込めない。イブラヒモビッチもPSGで過ごした数シーズンは、イメージを高める結果には繋がらなかった。
3. マンチェスター・ユナイテッド
自身を育てたクラブであるユナイテッドに戻ると以前コメントしているが、今夏はまだ早すぎるだろう。おそらく引退直前に古巣に戻るのではないだろうか。
チェーザレ:ユナイテッドは過去数シーズンでビッグタイトルを手にしていない、唯一のトップクラブだ。スタメンの半分以上は平均的な選手であり、C・ロナウドは同様に一人でチームを牽引する必要があるポルトガル代表で苦戦した。ポグバはユベントスからユナイテッドへの移籍以降にイメージが急下降し、バロンドール候補のトップ30にさえ入らなかった。
4. レアル・マドリード
マドリードに残ることもオプションのひとつだが、年齢を考慮するとクラブが移籍を許可する可能性は十分にある。
チェーザレ:ネイマールのマドリード入りがない限り、今も残留が一番可能性が高いオプションと言える。しかしC・ロナウドはマドリードで全てを達成しており、UCLの3連覇の後に残された新しいチャレンジはない。
マンチェスター・シティ
PSGと同様に資金力には問題ないが、本人はシティよりもユナイテッドを選択するだろう。またロナウドが加入すればチームのバランスも崩れかねない。
チェーザレ:条件には完璧に合うが、ユナイテッドへの裏切りとなる。またバルセロナでのイブラヒモビッチのように、グアルディオラは極端に目立つ選手を好まない。
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