ワールドカップ 代表チーム

日本代表MF長谷部誠、試合後コメント「素晴らしい仲間に恵まれた」

ロシアワールドカップ・決勝トーナメント1回戦日本代表対ベルギー代表が日本時間3日に行われ、2-3で日本は敗北。ベスト16でロシアを去ることになった。日本代表のキャプテンMF長谷部誠が試合後に残したコメントをご紹介する。
(取材:河治良幸 文:編集部)


試合を振り返って

まああの、そうですね……、それがあと一歩なのか、まだまだ何歩先上をベルギーが行ってるのかっていうのは難しいところではあるんですけど……。まずはやっぱこのチーム、今日も守りに入らず、とにかくアグレッシブにどんどん攻めて、このチームを誇りに思いますし。まあただ、こういう結果の中で。うーん。もちろん足りなかったものがあるわけで。

個人的には1点目の失点のちょっと前のプレーで、自分たちがボールキープしてて、自分のところでサイドにパスを出そうとしたときにちょうど真司に当たってしまって、それでそこからミスが続いての失点になってしまったんで。そういうホントに小さなミスかもしれないですけど、そういうものがこういう舞台では大きく流れを変えるってことを改めて自分自身は痛感してますし、うーん、もちろん相手の1点目っていうのはウチにとってはアンラッキーな部分があったかもしれないですけど。

ただそこから相手は22番(ナセル・シャドリ)とかフェライニ選手とかとにかく前に大きい選手を入れてきて、シンプルにセンタリング上げてっていう状況になった時はかなり厳しい戦いにはなってたので。まあ、難しい、ホントに簡単に振り返られるゲームではないです。まだまだ自分たちはベスト8に行く部分では足りなかったのかなと思います。

ベスト8の壁なのか、ベルギー代表と対戦してまだまだと感じた?

うーん、もちろん手ごたえとしてはゲーム通して前半は厳しい時間が多かったですけど。しっかり耐えて、後半はかなりチャンス作ってましたし、相手も結構ディフェンスの部分ではルーズなところがあって。そういうところを突いて2-2になってからもチャンスもありましたし、そこの部分に関してはもちろん手ごたえがある部分はありますけど。ただ、このような結果がで終わって、手ごたえよりも個人的にはやはり失望というか悔しさが上回ってますね。

8年前のベスト16と比べて違うか?

そうですね。もちろん相手のレベルも違えば、ベルギーはまあ正直かなり強かったですし。特に後半ラスト20分、25分くらいの大きい選手が入ってきてからの圧力の方が、それまでのゲームよりも全然自分たちにとっては嫌でしたし。

そうですね。そういう部分では相手も違うし、あとは自分たちがどういうふうに戦うかって部分では8年前はかなり、かなり守備的にやったんで。今日に関しては自分たちは絶対に受け身にならず、守備でも自分たちからアクションを起こしてやっていこうっていうような話をしてたので。当たって砕けろじゃないですけど、自分たちはチャレンジ、チャレンジと言うか。勇気持ってかなり行けた部分はあったので、そういった意味では8年前よりは手ごたえとか戦えたって部分はあるんじゃないですかね。

キャプテンとして一連のゴタゴタからどう立て直した?

うーん、まあ2ヵ月前に監督が交代になって、限られた時間の中でもちろん自分が最初は監督にも言ったんですけど。キャプテンとしてやはり監督交代になった責任が自分はかなり大きいと思ってたので、そういう中で僕は若い選手に、他の選手にキャプテンを監督が任せるっていうんだったら、僕は全面的にサポートしますっていう話もしましたし。

逆にこういう形で監督が代わってしまった責任も感じてたんで、よく責任を取るっていうのは辞めるって考える方もいるとは思うんですけど、逆に僕はそれでもこういう状況では自分がしっかりやらなければいけないっていう気持ちも持ってるっていうふうな話もして。

そういう監督との話の中で、監督は全然変えるって気持ちは全くなかったんで、あれだったんですけど、僕はこの2カ月、ホントに素晴らしいチームメート、そして監督、コーチングスタッフ、チームスタッフ、そういう方たちにホントに支えてもらって、僕がとにかく何かやるかって言われたら、そんなにやったこともないし、チームが自然ともう自分たちがやんなきゃっていう、この状況でやんなきゃってまとまっていた部分はあるんで、そういう部分では自分がやることは少なかったですし、素晴らしい仲間に恵まれたなと思ってます。

8年前よりかなりベスト8進出に近づいたが、ベスト8の壁は何か?

まあホントにこればかりはホントに難しくて、先ほど言ったように1つは小さなミスからやっぱり始まってる。

そのミスが他のミスも重なっての失点とかもあるし、逆に最後の失点なんかはカウンターでやられてるっていうのは例えばスイス戦もやられてて、かなりチームでも話してた中で最後、あそこでやられるっていうのはやはり全然試合巧者ではないし、まあやっぱり結果っていうのは自分たちの自信をさらに深めてくれるものだと思うので、そういう部分ではもちろん8年前とは全然違うと思うんですけど。

そして今日自分たちはいいゲームをした、チャレンジをしたと思うので、より結果がほしかったなとは思います。