開催国ロシアの勢いは止まるところを知らない。日本時間1日晩に行われたW杯優勝候補・スペインとの一戦では後半途中からペースを握られ押し込まれる場面が目立ったものの、PK戦の末に勝利を収めベスト8進出を決めた。そこで今回は過去のW杯開催国が経験したPK戦までもつれた試合を振り返る。
1986年メキシコ大会
準々決勝:メキシコ対西ドイツ 0-0(1-4)
モンテレイで行われた一戦ではメキシコが強豪・西ドイツ相手に120分に戦いを強いる善戦を披露するも、PK戦で2人目以降が失敗し、ベスト8で大会を後にすることとなった。
1990年イタリア大会
準決勝:アルゼンチン対イタリア 1-1(4-3)
ロベルト・バッジョとディエゴ・マラドーナの対決で大いに注目の集まったこの一戦は1-1のままPK戦に突入すると、両チームともに3人目までは成功する。しかしイタリア4人目のロベルト・ドナドーニと5人目のアルド・セレーナが失敗し、母国開催での優勝は幻のものとなった。
1998年フランス大会
準々決勝:フランス対イタリア 0-0(4-3)
史上初のW杯優勝を狙うフランスはロベルト・バッジョを擁するイタリア代表と対戦すると、120分を通じて両者一歩も譲らないハイレベルな一戦に。そしてPKでは2人目のDFビセンテ・リザラズが失敗するも残りの4人が決めて優勝へ大きく近づいた。
2002年日韓大会
準々決勝:スペイン対韓国 0-0(3-5)
ポルトガルやイタリアを撃破していた韓国は、MFシャビやMFフェルナンド・イエロなどを擁するスペイン相手に互角の戦いを演じ、120分をスコアレスで終えると、PK戦では5人のキッカー全員が成功し、ベスト4入りを果たしている。
2006年ドイツ大会
準々決勝:ドイツ対アルゼンチン 1-1(2-4)
W杯優勝候補のドイツは後半開始早々に先制を許すも、80分にFWミロスラフ・クローゼが同点弾を叩き込む。延長戦でも決着がつかずに行われたPk戦ではドイツが4人全員がネットを揺らし、ベスト4進出を決めた。
2014年ブラジル大会
ベスト16:ブラジル対チリ 1-1(2-3)
南米予選でも相対した両チームの一戦は前半、ブラジルが先制するもチリはFWアレクシス・サンチェスのゴールで同点に追いつく。その後は膠着状態となり、PK戦に突入すると互いに相手GKに止められるシーンが目立ったものの、ブラジルが辛うじて準々決勝に駒を進めている。
2018年ロシア大会
ベスト16:スペイン対ロシア 1-1(3-4)
前半に先制を許したものの、前半終了間際にDFジェラール・ピケのハンドにより獲得したPKをFWアルテム・ジューバが沈め同点に。その後は延長後半までスペインに押し込まれる時間帯が続いたものの、PKではイゴール・アキンフェエフが2本止め勝利に導いた。
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