36年ぶりのW杯出場となるペルー代表。そんな歴史的快挙を成し遂げた選手たちを応援しようと遠路はるばるロシアを訪れた熱狂的なサポーターたちは、母国の健闘を後押しするために様々なものを犠牲にしてきたようだ。21日、イギリスメディア『BBC』が報じている。
ペルー代表がW杯に最後に出場したのは1982年。サポーターの中には生まれて初めて母国のW杯参戦を見届ける人も少なくない。あるサポーターは仕事を辞め、あるサポーターは車を売り、またあるサポーターは銀行から借金をしてどうにか資金を工面しロシアの地まで駆けつけている。
初戦のデンマーク戦はMFクリスティアン・クエバのPK失敗などもあり、0-1と敗北。白星発進とはならなかったものの、自国サポーターの前で最後まで諦めずに戦う姿勢を示した。
「我々は長い間ずっと待ってたんだ。国家を対戦国に向けて歌う瞬間をね」
そう語る男性は3度のフライトと10時間の夜行列車に揺られて試合の行われたロシアの都市サランスクまで訪れたという。
また、中には休暇が取れないからという理由で仕事を辞め出稼ぎ先のロサンゼルスからペルーの首都リマに帰ってくる人もいるというのだから驚きだ。
サランスクのとあるボランティア員は「彼らは本当に素晴らしい。試合後、彼らは試合に負けて悲しんでいたんだ。けどそれと同時に彼らから活気や熱意のような何か特別な物を感じたよ」と語りペルーのサポーターを称賛した。
ペルーは21日にフランスと対戦する。選手たちの闘志溢れるプレーはもちろんのこと、スタンドから声援を送る熱狂的なサポーターにも注目だ。
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