ロシアW杯を観戦するLGBTのファンのために用意された“多様性ハウス”は、立ち退きを余儀なくされたようだ。18日、イギリス『BBC』が報じている。
この多様性ハウスは現地の人々によって企画され、ロシアW杯の期間中LGBTのファン、もしくは少数民族の人のために用意されたもの。しかし、最終的に家の持ち主より退去を命じられたとのこと。
「彼らは突然立ち退きを命じて電気を切り、何も説明せずにさって行ったんだ」と地元の企画者は語った。
ヨーロッパの人種差別反対組織は、この一連の出来事を政治的な要因が関わっていると主張している。
ロシアでは性的少数者に対する差別や偏見が根強い。性的少数者が自らの人権を訴える集会や「レインボーマーチ」の開催が認められず、強行すれば「無許可デモ」として警察当局から強制的に排除されてきた。
2013年には「同性愛宣伝禁止法」も成立し、公の場で未成年者に対し、ゲイやレズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダーなどを宣伝する行為が禁止されている。
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