スペインサッカーを体現する生粋の右サイドバック、アルバロ・オドリオソラ

　サッカーウェブサイト『ブレイキング・ザ・ラインズ』が指摘する通り、22歳のオドリオソラは右サイドバックとしての卓越した知性を持っている。完璧なパス供給、正しいポジショニングの理解、スペイン人ボランチのような試合の読みを兼ね備えているだけでなく、爆発力とフィジカルの強さもあり、パーフェクトなクロスを送ることができる。

　スタッツを比較すると、オドリオソラはリーガでカルバハルの87.2％を上回る88.5％のパス成功率を誇り、アシスト数でも代表の先輩の1つ上をいく4アシストを記録している。

　カルバハルが衰えるまで、オドリオソラはスペイン代表のレギュラーになることはないだろう。しかし彼は無敵艦隊でも非常に良いプレーを見せられることを、既に証明している。代表デビューを果たしたアルバニア代表戦ではアシストを記録し、今月3日のスイス代表ではチーム唯一のゴールを決めている。

　また彗星のように現れたソシエダでの活躍にも、触れておくべきだろう。彼はわずか7ヶ月のうちに、Bチームからトップチームのレギュラーに上り詰めている。トップチームの右サイドバック、カルロス・マルティネスとホセバ・サルドゥアの負傷に助けられたことは事実だが、年上の選手を押しのけたのは昨年からの素晴らしいパフォーマンスがあったからこそだ。

　オドリオソラには、まだ長い道のりが待っている。現在の代表チームではまだカルバハルの見習いだが、レアル・マドリードが獲得に大きな関心を持っているためクラブレベルで競い合うことになる可能性もある。いずれにせよ、完全に自国育ちの優秀なサイドバックであるオドリオソラは、スペインが誇りとすべき存在だ。

著者：ガネーシャ・アリフ・レスマナ

フットボール・トライブ・インドネシア専属ライター。