ポーランド代表は日本時間9日未明にホーム・ポズナン市立競技場でチリ代表と対戦し、2-2の引き分けに終わった。
今週のトレーニング中でモナコのDFカミル・グリクが負傷し、ワールドカップ・ロシア大会出場が厳しくなった直後に迎えた“仮想”コロンビアとの重要な一戦において、ポーランドはバイエルン・ミュンヘンのFWロベルト・レバンドフスキやユベントスのGKボイチェフ・シュチェスニーらを起用するなど、ほぼフルメンバーの布陣を敷く。
これに対し、ロシアW杯・南米予選でまさかの敗退を喫したチリはチームの主力であるバイエルンのMFアルトゥーロ・ビダルを怪我で欠く中、4年後のW杯を見据えて若手主体のメンバーで挑む。
すると30分、ポーランドは左サイドの深い位置からグラウンダーのパスを受けたサンプドリアのMFカルロ・リネッティが右脚を振り抜きシュートを放つと、直後の30分、チリの自陣におけるパスミスを見逃さず、ウェストブロムウィッチ・アルビオンのMFグジェゴシュ・クリホビアクがボールを奪い、バイタルエリアでフリーとなっていたレバンドフスキに預けると、左脚に持ち替えて豪快なミドルシュートを放ち、ゴールネットを突き刺した。
先制に成功したポーランドは34分、右サイドタッチライン際に張っていたハル・シティのMFカミル・グロシツキがロングフィードを受け、相手選手のマークを振り切るとそのままドリブルで持ちあがりペナルティエリア内に侵入。これとともにゴール前に入りこんできたナポリのMFピオトル・ジエリンスキが落ち着いて流し込んだ。
早くも2点を先行したポーランドだったが、直後の38分に失点を喫する。チリは左サイドからパチューカのMFアンジェロ・サガルがクロスを挙げると、ニアサイドに飛び込んできたFWディエゴ・バルデスが頭で合わせ1点を返す。
反撃の狼煙をあげたチリは1-2とポーランドのリードを1点に縮めて後半に折り返すと55分、左サイドのCKをポーランド守備陣にクリアされるものの、セカンドボールを拾ったDFミーコ・アルボルノスが強烈なシュートを放つと、これがゴール左隅に突き刺さり、同点に追いつく。
この後ポーランドは後半途中出場のナポリのFWアルカディウシュ・ミリクに決定機が訪れるものの、これを生かすことはできず、結局試合は2-2の引き分けに終わった。
なおポーランドはこの後12日深夜にリトアニアとロシアW杯前最後の強化試合を行い、19日深夜のセネガル戦で本大会に入る。
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