ワールドカップ

クラブで活躍できなかったにもかかわらずW杯メンバーに選ばれた6選手

4年に1度のワールドカップ最終メンバーの23人は狭き門である。それが強豪国になればなおさらだ。その中でも今シーズンクラブで活躍しなかったにもかからわず選出された選手たちがいる。今回は今シーズンインパクトを残せずとも世界最高の舞台への切符を手に入れた6選手を紹介する。

マヌエル・ノイアー

クラブ:バイエルン・ミュンヘン
国:ドイツ

今シーズンのリーグ戦は3試合の出場のみ。そのあとは怪我による長期離脱を強いられた。今年がワールドカップイヤーだったこと、リーグ戦においてバイエルンの独走状態が比較的早めに確立されたことで、ノイアー自身もW杯に標準を合わせてコンディショニングをしてきた部分はあるだろう。しかし世界でもまれにみるGK大国のドイツには、不安の残るノイアーを外しても問題ないほどのクオリティの優れたGKたちがいる。

バンジャマン・メンディ

クラブ:マンチェスター・シティ
国:フランス

5700万ユーロ以上(約73億円以上)の移籍金でモナコからシティに移籍した左サイドバックは、リーグ戦7試合をプレーしたところで十字靭帯を負傷してシーズンエンド。輝かしいシーズンを過ごしたシティだったが、彼は今季の大半をリハビリをして過ごした。バルセロナでメンディーと同じ左サイドバックでプレーするリュカ・ディニュがメンバーから外れただけに、彼へのプレッシャーは大きい。

アンドレ・シウバ

クラブ:ミラン
国:ポルトガル

ポルトから鳴り物入りでミランに移籍してきたアンドレ・シウバだったが、チームに馴染めず大苦戦。24試合に出場したったの2ゴールでシーズンを終えた。ヨーロッパリーグでは10試合で6ゴールと才能の片りんを見せたが、果たしてポルトガル代表の一員になるのに十分なパフォーマンスだったかと言えば疑問が残る。

ニコラ・カリニッチ

クラブ:ミラン
国:クロアチア

フィオレンティーナで存在感を放ったクロアチア人は、ミランでは同じような輝きを放てなかった。監督交代もあり、チーム自体が安定しないシーズンを過ごしていたことも影響があるだろうが、実力者だけに31試合で6ゴール5アシストと言うのは物足りない。しかし彼のフィジカル的な強さは確実に違いを生むだろう。W杯で今シーズンの鬱憤(うっぷん)を晴らすことができるか。

ナセル・シャドリ

クラブ:ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン
国:ベルギー

ローマをチャンピンズリーグ準決勝まで導いたラジャ・ナインゴランが代表から外れる中で、今シーズン5試合の出場にとどまったシャドリが選ばれた。度重なる筋肉系の怪我から回復した後、チームに招集されない時期があり、一度はU-21のチームに帯同した時期さえあった。リーグ戦最後の2試合に出場したことでコンディションは多少上がってきているかもしれないが、この選手選考に疑問を持つ人たちも少ないないはずだ。

香川真司

クラブ:ボルシア・ドルトムント
国:日本

監督交代によるチームの不安定さと自身の怪我に悩まされたシーズンを過ごした香川真司。23人のメンバー入りも怪しいのではないかとささやかれた時期もあったが、バヒド・ハリルホジッチ前監督の解任によって事態が好転したように見える。19試合に出場し5得点3アシストにとどまった香川が、好調だった森岡亮太や中島翔哉、久保裕也を差し置いて代表に選出されたことは、日本のみならず海外でも話題になった。