代表チーム アルゼンチン代表

ユーベ、イカルディ獲得へ63億円に加え同郷ストライカーを交渉材料に

 ユベントスはインテルのFWマウロ・イカルディ獲得に向け、5000万ユーロ(約63億円)に加えアルゼンチン代表FWゴンサロ・イグアインを譲渡することを検討しているようだ。30日、イタリア紙『コリエレ・デッラ・セーラ』がこれを伝えている。

 イカルディの去就を巡っては、以前からレアル・マドリード、バイエルン・ミュンヘン、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドなどメガクラブがこぞって獲得に興味を示していると伝えられていることに加え、同選手の妻であり、かつ代理人を務めているワンダ・ナラさんが「彼の契約解除金を支払う準備ができているビッグクラブがいくつかある」と発言するなど不透明となっている。

 これを受け、インテルは同選手の引き留めのために来週中にも会談を行い、750万ユーロ(約9億6000万円)への年俸引き上げを提示する見込みである一方、現在1億1000万ユーロ(約140億円)にものぼると言われている契約解除条項の見直しも行われる模様。ただし、この契約解除条項は7月1日から20日まで有効であり、かつ国外クラブのみが対象となっている可能性があるようだ。

 一方ユベントスは現在、同選手の現行契約の調査を行っているものとみられており、もしこの契約解除条項が適用可能な場合は5000万ユーロ(約63億円)に加え、6000万ユーロ(約75億円)の市場価値を持つと言われているイグアインを差し出す構えを見せるようだ。またユベントスがイグアイン譲渡という条件のもとでのオファーには、インテルも交渉のテーブルに着くかもしれないという見方も広まっていると伝えられている。

 この両クラブはかつて2014年1月にインテルのMFフレディ・グアリンとユベントスのFWミルコ・ヴチニッチのトレード成立間近に迫ったものの、インテルのサポーターが猛烈な反発を見せ、結局破談に終わっている。果たしてこの夏は長くイタリアの覇権を争ってきた2クラブによる“仰天”トレードが実現するのだろうか。