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ロシアW杯でも口を閉じる?複雑なルーツを持つがゆえに国歌を歌わない代表選手9選

来年6月に控えるワールドカップ・ロシア大会のグループリーグの顔合わせが先日決まった。そのワールドカップやEUROをはじめとする大舞台でも複雑なルーツを持つがゆえに、国歌を斉唱しない選手が数多くいる。

メスト・エジル

所属クラブ:アーセナル

エジルは、両親が黒海付近にルーツをもつトルコ系移民3世。ドイツ国籍とトルコ国籍の二重国籍を取得している。トルコ系ドイツ人であることに誇りを持っており、国歌斉唱の間、国歌は歌わず、心の中でイスラム教のコーランを唱えていると言われている。

ルーカス・ポドルスキ

所属クラブ:ヴィッセル神戸
国:ドイツ

ポドルスキもエジルと同じで移民。彼はポーランド系だ。ドイツ代表として10番を背負っていた同選手だが、国歌を歌わないことで有名であった。今夏からヴィッセル神戸に移籍している。

サミ・ケディラ

所属クラブ:ユベントス
国:ドイツ

2015年からユベントスに移籍したケディラは、チュニジア系移民だ。エジルやポドルスキと同様に移民であることに誇りをもち、国歌を歌わない。

ライアン・ギグス

所属クラブ:マンチェスター・ユナイテッド
国:イギリス(ウェールズ)

元ウェールズ代表のギグスはロンドン五輪に“イギリス代表”のキャプテンとして出場。試合前の国歌を歌わないことが問題となった。本人は「僕らにとって問題ではない。試合が始まれば全員が同じ方向へ向かっている」とコメントした。

アデム・リャイッチ

所属クラブ:トリノ
国:セルビア

リャイッチはコソボ自治州に近い地域にルーツを持ち、イスラム教徒であるため「個人的な理由」により国歌斉唱を拒否した。この一件で代表を追放されている。

ジョー・アレン

所属クラブ:ストーク・シティ
国:イギリス(ウェールズ)

ライアン・ギグス、グレイク・ベラミーらと同様に、“イギリス代表”として臨んだロンドン五輪で国歌斉唱を拒否している。

クレイグ・ベラミー

所属クラブ:リバプール、マンチェスター・シティ、カーディフ
国:イギリス(ウェールズ)

W杯にはイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドが別々に出場することができるが、五輪では不可能であるため「チームGB(Great Britain、イギリス)」として出場する。その際に流れる国歌はイングランドの「God Save the Queen(女王陛下万歳)」であるため、イングランド以外の出身者は歌わない人が多かった。ウェールズ出身のベラミーも例外ではなかった。

カリム・ベンゼマ

所属クラブ:レアル・マドリード
国:フランス

アルジェリアにルーツを持つベンゼマは「僕はこれまで国歌を歌ったことはないし、今後もこの姿勢を変えるつもりはない。僕は愛国心に満ちた人々と同じくらいフランスを愛しているが、国歌斉唱が義務だとは思っていない」と発言し、一貫して国歌斉唱時に口を閉じている。

ジネディーヌ・ジダン

所属クラブ:ボルドー、ユベントス、レアル・マドリード
国:フランス

アルジェリアからの移民をルーツに持つジダンは、国歌斉唱を一度たりとも口ずさんで歌ったことはなかった。同氏のみならず、フランスではイタリア系のミシェル・プラティニ、セネガルにルーツを持つパトリック・ビエラなど、フランス以外にルーツを持つ選手が国歌を歌わない場合がある。

名前:菊池大将
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