今シーズンの全日程が終了したイタリアのセリエA。ユベントスが7連覇を達成し、インテルは最終節でチャンピオンズリーグ(CL)出場権を勝ち取った。今回はフットボール・トライブが選出した今シーズンのセリエAベストイレブンを紹介する。
アリソン・ベッカー
クラブ:ローマ
ローマが今シーズンのセリエAでユベントスに次いで失点が少なかったのは、彼の存在によるところが大きい。ボイチェフ・シュチェシュニの穴を完全に埋める活躍を見せた。奇跡のCLバルセロナ戦の逆転劇も、彼のDFラインの背後をカバーする守備範囲が一定の効果を見せたから実現したと言えるだろう。
メディ・ベナティア
クラブ:ユベントス
今シーズンのユベントスは非常に失点の少ないチームだった。それはベナティアが安定したパフォーマンスで、ゴール前を固めていたからだ。彼が出場した試合としていない試合ではクリーンシート率も大きく変わる。今シーズンは重要な局面でのゴールも目立った。
カリドゥ・クリバリ
クラブ:ナポリ
彼のパフォーマンスを批判することは不可能だろう。デュエル、空中戦、ビルドアップ、すべてにおいて驚異的なパフォーマンスを発揮。ユベントス戦ではスクデットに望みをつなぐ、破壊力抜群のヘディングを決めている。
ミラン・シュクリニアル
クラブ:インテル
23歳にしてインテルの最終ラインでの自身の居場所を確固たるものにした。パフォーマンスはジョアン・ミランダよりも安定していたと言えるだろう。インテルが彼を2000万ユーロで獲得したという事実は驚きだ。
フェデリコ・キエーザ
クラブ:フィオレンティーナ
エンリコ・キエーザの息子は、今シーズン自身のポテンシャルを見せつけた。フェデリコ・ベルナルデスキの去ったチームで中心選手として活躍。6ゴール、9アシストと突出した数字は残していないが、彼の存在はフィオレンティーナで最も重要な部類に入る。
ジョルジーニョ
クラブ:ナポリ
非常に優れたパス能力で、ナポリの高次元なサッカーを支えた。彼の存在なくして、ナポリの快進撃は実現しなかっただろう。データ上でも、パスに関する数値は常に上位3位以内に入り続けていた。
セルゲイ・ミリンコビッチ=サビッチ
クラブ:ラツィオ
今シーズンのサビッチは屈強なフィジカルを活かしたポストプレー、高いドリブル能力、得点感覚でまるでFWのように得点を奪ってきた。MFの選手ながら12得点をマークし、チームに欠かせない選手に。多くのビッグクラブが獲得したいのも納得だ。
ドウグラス・コスタ
クラブ:ユベントス
シーズン後半戦のドウグラス・コスタはまさに驚異的だった。2対1の数的不利くらいなら意にも介さず突破し、多くのチャンスを演出した。彼の存在が無ければ、ユベントスのセリエA7連覇は実現していなかっただろう。
アレクサンドル・コラロフ
クラブ:ローマ
マンチェスター・シティが彼を放出したのは、大きな間違いだった。左サイドから多くのチャンスを演出。彼の足から繰り出されるクロスは相手に致命傷を負わせるのに十分だった。チームのCL準決勝進出にも大きく貢献している。
マウロ・イカルディ
クラブ:インテル
負傷に悩まされる時期もあったが、終わってみればチーロ・インモービレに並びセリエA得点王に輝いたイカルディ。彼が最終節で決めたゴールはインテルをCLの舞台に導く、お金では買えないほどの価値あるゴールだ。
チーロ・インモービレ
クラブ:ラツィオ
もう1人のセリエA得点王。ラツィオの破壊力抜群な攻撃陣の中心として、チームを引っ張った。彼とイカルディの違いはアシストにある。インモービレは今シーズン10アシストを記録しており、周囲の選手を活かすのも抜群にうまい。
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