データサイト『CIES Football Observatory analyses』がレポート掲載したロシアW杯出場国の平均身長ランキングをご紹介したい。
(W杯予選に招集された選手のデータを取り扱っている。開催国ロシアに関しては予選不参加のため、2016年7月から2017年11月までの公式試合が対象)
1位:セルビア
平均身長:185.6cm
高身長1位に輝いたのはセルビア代表。MFマティッチ(194cm)やMFミリンコビッチ=サビッチ(192cm)、FWミトロビッチ(194cm)など各ポジションに屈強な選手が揃っている。
2位:スウェーデン
平均身長:185.2cm
イタリア代表とのプレーオフでは高身長のCBが中央を固めて出場権を勝ち取った。DFリンデレフ(187cm)、DFグランクビスト(192cm)の空中戦は強力な武器だ。
3位:アイスランド
平均身長:185.0cm
GKフレデリク・スクラム(198cm)、DFカーリ・アルナソン(190cm)などW杯登録メンバーのうち14名が185cm以上。恵まれた体格を活かしてハードワークするスタイルだ。
4位:デンマーク
平均身長:185.0cm
FWヨルゲンセン(190cm)、FWユスフ・ポウルセン(193cm)などヘディングの強い選手が揃う。世界最高峰のキッカーであるMFエリクセンが放つ高精度のボールは対戦国にとって脅威となるだろう。
5位:クロアチア
平均身長:184.9cm
FWカリニッチ(187cm)、FWマンジュキッチ(188cm)ら圧倒的なフィジカルを持つストライカーを擁する。ペリシッチ、モドリッチ、コバチッチ、ラキティッチら高精度のパスを提供する「出し手」も充実している。
6位:ロシア
平均身長:184.3cm
194cmの巨漢FWアルテム・ジュバなど体格の良い選手が目立つが、サメドフ、ザゴエフ、チェリシェフら小柄でテクニックのあるプレイヤーも擁する。上手く融合すれば開催国の躍進もあり得る。
7位:チュニジア
平均身長:184.0cm
190cm越えはGKベン・ムスタファ、DFナグエズ、DFモースニ、FWベン・ユセフの4名。恵まれた体格とMFハズリらチュニジア伝統のテクニカルなプレーで躍進を狙う。
8位:ドイツ
平均身長:183.8cm
マッツ・フンメルスなど空中戦に強い選手をそろえるドイツが8位にランクイン。高さだけではなく、統率の取れたサインプレーでセットプレーには強い。
9位:ベルギー
平均身長:183.8cm
マルアン・フェライニやロメル・ルカクを擁するベルギー。エデン・アザールやドリース・メルテンスなど、スピードと高さを両立したチームだ。
10位:セネガル
平均身長:183.7cm
日本と同じグループHのセネガルが10位にランクイン。マメ・ディウフなど空中戦で強力なFWを擁する。
11位:スイス
平均身長:183.5cm
スイスが11位にランクイン。マヌエル・アカンジなど、高さだけでなくプラスアルファを兼ね備えた選手を擁している。
12位:イラン
平均身長:183.4cm
意外にもアジア1位はオーストラリアではなくイラン。スペインやポルトガルといった強豪相手に、高さは1つの解決策となるだろう。
13位:ポーランド
平均身長:183.1cm
日本代表と同グループのポーランドが13位にランクイン。190cmオーバーのカミル・グリクや圧倒的に高いわけではないが、空中戦にめっぽう強いロベルト・レバンドフスキなど、苦戦が予想される。
14位:モロッコ
平均身長:182.4cm
190cmのメディ・ベナティアを擁するモロッコが14位にランクイン。スペイン、ポルトガルといった列強国相手に1つの飛び道具となるはずだ。
15位:韓国
平均身長:182.2cm
オーストラリアを抑え、韓国がアジアで2位にランクイン。ソン・フンミンなど、アジア人離れしたフィジカルを持つ選手を擁している。
16位:イングランド
平均身長:182.1cm
2度目の優勝を目指すイングランドが16位にランクイン。前線の高さはそれほどでもないが、ディフェンス陣は一定以上の空中戦能力を持っている。
17位:コスタリカ
平均身長:181.6cm
ケイロル・ナバスのコスタリカ代表が17位にランクイン。プレミアリーグやスコットランドプレミアリーグで活躍する選手も多い。
18位:オーストラリア
平均身長:181.3cm
オーストラリアがアジア3番手に。日本が苦しめられてきた、ティム・ケーヒルのように、高さは無くても空中戦には強い選手が存在する。ポジショナルなプレーも採用し始めているだけに、戦術の幅は広そうだ。
19位:ナイジェリア
平均身長:181.2cm
ナイジェリア代表が19位にランクイン。強いフィジカルだけではなく、ビクター・モーゼスのようにスピードのある選手もそろえている。
20位:パナマ
平均身長:181.1cm
パナマ代表が20位にランクイン。180cmのフェリペ・バロイなど、空中戦に強いDFを擁している。カウンターやセットプレーでイングランドやベルギー相手にどこまでやれるか。
21位:ポルトガル
平均身長:180.5cm
ポルトガル代表が21位にランクイン。クリスティアーノ・ロナウドなど、高さだけではなく身体能力で、驚異的な跳躍を見せる。抑え込むのは難しいだろう。
22位:フランス
平均身長:180.5cm
フランス代表は22位にランクイン。前線にはオリビエ・ジルー、中盤にはポール・ポグバと、高さのある選手をバランス良くそろえている。
23位:ブラジル
平均身長:180.4cm
このチームに高さは必要ないかもしれない。それでも、マルセロなどピンポイントでクロスを供給できる選手が多いため、対戦相手は苦戦を強いられるだろう。
24位:コロンビア
平均身長:180.2cm
日本代表と同グループのコロンビアが24位にランクイン。24位と言えども、クリスティアン・サパタや、ダビンソン・サンチェスなど、高さに強いDFはそろえている。
25位:エジプト
平均身長:180.1cm
モハメド・サラーのエジプト代表が25位に。アハメド・ヘガジーなど、190cmを超える体格のDFを擁している。
26位:ウルグアイ
平均身長:179.8cm
ウルグアイが26位にランクイン。平均こそ180cmを下回ったが、ディエゴ・ゴディンやエディンソン・カバーニと言った空中戦に強い選手を擁している。
27位:メキシコ
平均身長:179.5cm
メキシコ代表が27位にランクイン。圧倒的な高さは無いが、高身長のラウール・ヒメネスやクロスに抜群の反応を見せるハビエル・エルナンデスなど、タレントは揃っている。
28位:スペイン
平均身長:179.5cm
28位にはスペイン代表がランクイン。全体的に小柄な選手が多いが、ジェラール・ピケとセルヒオ・ラモスの2人で空中戦は事足りるだろう。
29位:アルゼンチン
平均身長:179.4cm
29位にはアルゼンチン代表がランクイン。彼らには圧倒的な高さが無くてもリオネル・メッシがいる。それだけで致命的だ。
30位:ペルー
平均身長:178.3cm
圧倒的な高さは無いが、ジェファーソン・ファルファンなど、スピードと得点力を兼ね備えた選手を擁している。スウェーデン、デンマークといった高さのあるチームにどのような戦いを見せるだろうか。
31位:日本
平均身長:178.1cm
日本代表は下から2番目となった。コロンビア、ポーランド、セネガル、この3ヶ国は高さに強いDFをそろえている、空中戦を得点につなげるのは難しいだろう。
32位:サウジアラビア
平均身長:176.2cm
高さこそないが、サウジアラビアには戦術的な柔軟さと流動性がある。ウルグアイ、ロシア、エジプトといった国が相手でも勝機はあるだろう。
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