今季の欧州リーグ戦は比較的早い段階で優勝チームが決定したが、過去には最後まで優勝が決まらない劇的なシーズンが存在する。そんな逆転優勝の歴史をご紹介する。
1999/2000 セリエA
優勝:ラツィオ
2位:ユベントス
8試合を残した時点で、ユベントスがラツィオに9ポイントもの差をつけて首位に立っていたが、その後失速。最終節でユベントスとラツィオの勝ち点差は2となった。
最終節はユベントス対ペルージャ。晴天のもと始まった試合だったが、雨、雹(ひょう)、雷に襲われ、審判のピエルルイジ・コッリーナ氏は、後半開始を1時間以上遅らせることを決断。
その中断時間の間にラツィオが先に試合を終えて勝利。その後、ユベントスは試合再開するも、プレッシャーからか延長4分に失点。1-0で敗北し、ラツィオは勝ち点1差で逆転優勝を果たした。
2001/2002 ユベントス
優勝:ユベントス
2位:ローマ
ユベントスはインテル、ローマとタイトル争いを演じていた。最終節、勝ち点2差で2位のユベントスはウディネーゼに勝利。首位のローマが敗れたため、逆転で優勝を果たした。
2006/2007 リーガ・エスパニョーラ
優勝:レアル・マドリード
2位:バルセロナ
バルセロナは数週間にわたって、首位をキープしていたが、カンプ・ノウでベティスに引き分けるなど失速。最後の4週間を前に両チームの勝ち点が同じとなった。3回の勝利と1回の引き分けで、レアル・マドリードが勝ち越し、バルセロナに競り勝った。
2011/2012 プレミアリーグ
優勝:マンチェスター・シティ
2位:マンチェスター・ユナイテッド
マンチェスター・シティはプレミアリーグを勝ち取るために勝利が絶対条件だったが、10人のQPRに2ゴールを許し、初のEPL制覇の夢は消えたかに見えた。ユナイテッドはサンダーランドに勝利し、祝う準備ができていた。しかし、2分後に奇跡が起こった。エディン・ジェコがヘッドで同点弾。後半ATにセルヒオ・アグエロが劇的な決勝ゴールを決めて優勝を果たした。
1998/1999 プレミアリーグ
優勝:マンチェスター・ユナイテッド
2位:アーセナル
アーセナルは、ユナイテッドがライバルのリバプールと2-2で引き分けた間に、トッテナムに勝利。首位に立ち優勝に大きく近づいた。
しかし、最終戦を前にアーセナルが0-1でリーズ・ユナイテッドで敗れ、ユナイテッドが逆転。勝利が必要とされたユナイテッド対トッテナムの最終戦では一時0-1でリードされ、アーセナルに優勝の可能性があったが、2-1で逆転勝利を飾り、優勝を決めた。
1999/2000 ブンデスリーガ
優勝:バイエルン・ミュンヘン
2位:バイヤー・レバークーゼン
バイエルンは得失点差だけでリーグ優勝を決めた。最終節を前にレバークーゼンは勝ち点73、バイエルンは勝ち点70だった。しかし、レバークーゼンはウンターハヒンクに2-0で敗北、バイエルンはブレーメンに対して3-1で勝利したため、勝ち点73で並び、得失点差でバイエルンの優勝が決定した。
2006/2007 ブンデスリーガ
優勝:シュツットガルト
2位:シャルケ
中盤戦以降首位を守っていたシャルケ。しかし、第33節でドルトムントに0-2で敗北。シュトゥッガルトがボーフムを3-2で下して首位に立った。最終節でシャルケは2-1で勝利。一方、シュツットガルトは先制点を許したが、後半に2ゴールを決めて逆転。シュツットガルトが優勝を果たした。
2000/2001 ブンデスリーガ
優勝:バイエルン・ミュンヘン
2位:シャルケ
シャルケはバイエルンを勝ち点差3で追って最終節を迎えた。シャルケはホームで先に試合を終えて勝利。バイエルンはアウェイでハンブルガーと対戦。試合終了間際の90分、ハンブルガーが先制点を記録。バイエルンの優勝は絶望的となった。しかし、後半ATのラストプレーで同点弾を決め、バイエルンが再び勝ち点で逆転。バイエルンが優勝を飾った。
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