著者:マリオ・カワタ
川崎フロンターレにとって2日の浦和レッズ戦と5日のFC東京戦の試合展開は、ほぼ同じだった。180分間に渡って川崎はボール支配で相手を上回りながら、その間にひとつもゴールを奪うことはできていない。昨季王者が誇る自慢の攻撃はなぜ不発に終わったのか、データ分析プラットフォーム『Wyscout』のデータをもとに振り返ってみよう。
まず両試合ともに川崎がポゼッションで相手を大きく上回ったことは試合を見れば明らかだが、スタッツにもそれははっきりと表れている。浦和戦では15分間、FC東京戦では13分間それぞれ相手よりも長いポゼッション時間を記録しており、特に浦和戦では最後の20分間を10人で戦っていることを考えても、圧倒的な数字と言える。またパスの本数でも658本(浦和は350本)、721本(FC東京は295本)と相手を大きく上回っている。
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