大会:ヨーロッパリーグ
カード:アトレティコ・マドリード対アーセナル
スコア:1-0
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チーム監督
・主審
アトレティコMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ジエゴ・コスタ
終始アーセナルディフェンスにフィジカル勝負で勝利し、攻撃の基点として効果的に機能した。唯一の得点を生んだ動き出しも、シュートの冷静さもさすがだ。
アトレティコTHW(ザ・ハード・ワーカー):ディエゴ・ゴディン
シュートブロックやインターセプトなど、要所で頼りになるプレーを見せた。ディフェンスリーダーとして唯一無二の存在。
アトレティコMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ビトーロ
“ディサポインティング”というと言いすぎかもしれないが、アトレティコに加入してからなかなか本来の輝きを放てていない。この試合でも、仕事をさぼることはなかったが、インパクトを残すことはできなかった。
アーセナルMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):対象者なし
アーセナルTHW(ザ・ハード・ワーカー):グラニト・ジャカ
自身の周囲のスペースを使われる場面が多かったが、ジャカのせいではないだろう。グリーズマンへのケアで何度かアトレティコのカウンターを防いだほか、最後の場面で粘りを見せ、何度となく失点を防いだ。
アーセナルMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ダニー・ウェルベック
正確なタックルなどは見せたが、攻撃面で爪痕を残すことはできなかった。サイドの場面での存在感は特に薄く、詰めているべきところでいないなど、ゴールへの意識が弱いように見えた。
アトレティコ監督:ディエゴ・シメオネ(ヘルマン・ブルゴス)
試合開始とともに前線から激しいプレスをかけて、アーセナルの出鼻を挫くゲームプランを選択。そしてそれは見事に機能していた。15分過ぎからプレス位置を下げて、いつものように縦にも横にもコンパクトな4-4-2のゾーンブロックを形成し、そこから選手間のチェーンがちぎれることはなかった。攻撃は、攻め込んでくるアーセナルに対して、ジエゴ・コスタへのロングボールを主体に、グリーズマンらのボール奪取から何度か効果的なショートカウンターを仕掛けてチャンスを作った。1-0で勝つサッカーをやらせれば、現在地球上で最も上手いチームではないだろうか。
※ディエゴ・シメオネ監督は1stレグの退席処分によりベンチ外
アーセナル監督:アーセン・ベンゲル
4-1-4-1の守備ブロックを敷いたが、最終ラインをじりじりと下げられることで、ジャカの周囲のスペースを効果的に使われてしまった。1stレグでクロスから点を奪うのに苦労したためか、前半は外と中の出し入れから、時間を使って攻撃するスタイルを選択。ボールの出し手と受け手の人数を増やすことで、一定の成果を出した。少しまでも時間をかけると、アトレティコの素早い帰陣に攻め手を失っていたが、後半の序盤だけはスピードに乗ったカウンターを見せた。しかし、これも1番危険なパスコースを消されながら、徐々に遅らせるディフェンスに遭い結果には繋がらず。最終的にはクロスと、トーマス・パーティの裏のスペース頼みのサッカーになってしまった。
主審:ジャンルカ・ロッキ
試合を通して大きなジャッジミスはなかった。1-0の結果はフェアスコアと言えるだろう。
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