ブンデスリーガ バイエルン・ミュンヘン

レアルを相手に試合を支配したハインケスの戦術を徹底分析。想定外だったFW陣の不振

両チームのフォーメーション 写真提供:Wyscout

 今季のレアル・マドリードのディフェンスは盤石ではない。それはリーガでも、ユベントスとのチャンピオンズリーグ準々決勝でも明らかになっている。そしてこの試合でも、それは変わらなかった。マルセロがワイドなポジションを取るミュラーの動きを追うことで、マドリードの左サイドにキミッヒが自由に侵入できるスペースを与えてしまったのだ。そしてセルヒオ・ラモスの酷いクロスの後、ドイツ人右サイドバックに残された仕事は簡単なものだった。ゴールは左サイドから生まれたが、マドリードの問題はミュラーでも、キミッヒでも、マルセロのポジションでもなかった。最も不安定だったのは、その逆サイドだ。

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