ラ・リーガ アトレティコ・マドリード

アトレティコのトーレス、あまりにも忠実な今夏退団決断の理由とは…?

 アトレティコ・マドリードの元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスは今夏クラブ退団を決断した経緯について語り、改めてクラブに対する忠誠心を示しているようだ。3日、スペイン紙『マルカ』がこれを報じている。

 トーレスは2014年12月末に幼少期から過ごしプロキャリアをスタートさせたアトレティコに電撃復帰を果たすと、ここ数シーズンにおける不調がまるで嘘であるかのように鮮烈なパフォーマンスを披露していた。ただ今季は公式戦で先発出場がわずか13試合にとどまるなど出場機会は減少。そして日本時間4月9日に今夏でのアトレティコ退団が公式発表されていた。

 同選手は自身のキャリアにおけるアトレティコの存在について「僕は常に自分自身よりもアトレティコのことを考えている。僕よりもクラブの方がずっと肝心なことだ」と語ると、「子供の頃から変わっていないが、僕の最大の夢は常にここでプレーすることであり続けている」と続け、クラブに対する忠誠心を改めて口にしている。

 また、2007年夏のリバプール移籍時と今回のクラブ退団の共通点について「この夏に僕は人生で2度目となるクラブ退団のタイミングを迎えるが、(リバプールへ移籍した)最初の退団時と同様にクラブに利益をもたらしている」とコメント。そして最後に「アトレティコは僕の全てを構成するクラブだ、常に僕の心の中にある」と自分の人生に対して常に影響を与えてきたクラブへの感謝や愛情を表現している。

 なおトーレスの移籍先に関してはまだ公式発表が行われていないものの、現時点ではアメリカ・メジャーリーグサッカー(MLS)の複数クラブが同選手の獲得に関心を示しているようだ。またアトレティコは日本時間4日未明にヨーロッパリーグ(EL)準決勝2ndレグ・アーセナル戦を控えている。アトレティコとしては同選手に花道を飾るという意味でも、今季は何が何でもタイトルを獲得したいところだ。