世界中のサッカー少年たちが夢見るであろう職業、サッカー選手。実際にプロとして活躍している選手が全員、整備された心地よい環境の中で成長し、栄光をつかみ取ったわけではない。スラム街と呼ばれる、最悪の環境の中でサッカーの技術を磨き、這い上がってきた選手も大勢いる。そこで今回は、スラム街から世界へと羽ばたいたサッカー選手を紹介していきたい。
カルロス・テベス
国籍:アルゼンチン
所属クラブ:無所属
カルロス・テベスが育ったのはブエノスアイレスでも治安の悪い地域だったそうで、常に危険と隣り合わせだったという。
「子供のときは、一人で出かけるなんて絶対にしなかった。危なすぎるんだ。夜になるとひどかったよ。銃声は聞こえるし、人の叫び声なんかも聞こえる。銃撃戦になっているのが分かるんだ」
フランク・リベリー
国籍:フランス
所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン
アルジェリア移民で、幼い時に交通事故に遭い火傷の跡が顔に残ってしまったリベリー。幼い頃はかなりのいじめにあっていたという。
アントニオ・カッサーノ
国籍:イタリア
所属クラブ:引退済み
彼が生まれ育ったイタリア南部・バーリのスラム街は、警察も嫌がるとびっきりの無法地帯だったという。ご近所のワルたちとサッカーの賭けカルチョをして稼いでいたようだ。
ルイス・スアレス
国籍:ウルグアイ
所属クラブ:バルセロナ
幼少期に過酷な環境で育ったスアレス。南米ストリートのプレーの雰囲気を感じさせるそのトリッキーで予想外で時に狡猾なプレースタイルは過酷な環境を乗り切ったゆえに身についた能力だろう。
ズラタン・イブラヒモビッチ
国籍:スウェーデン
所属クラブ:ロサンゼルス・ギャラクシー
イブラヒモビッチもソマリア人やスラブ人が暮らすスウェーデンの貧困地区出身の選手の1人だ。幼い頃はよく自転車を盗んでいたという。自転車を盗み、それをだれかに盗まれると、また新たに自転車を盗む。これが貧民街の若者の明け暮れである。不条理が次から次へと襲いかかる貧民街は、無邪気なこどもをスーパースターへと変えた。
アドリアーノ
国籍:ブラジル
所属クラブ:引退済み
かつてパルマで中田英寿とチームメイトであり、インペラトーレ(皇帝)という愛称で親しまれていたアドリアーノは、現在リオデジャネイロの生まれ故郷であるスラム街に住んでいるものとみられる。
アレクシス・サンチェス
国籍:チリ
所属クラブ:マンチェスター・ユナイテッド
アーセナルとの契約が今季終了後に切れ、去就が注目されているアレクシス・サンチェスは、チリの貧困街の1つであるトコピジャで生まれ育ち、16歳でのキャリアスタートから様々なクラブを転々としていた。
ネイマール
国籍:ブラジル
所属クラブ:パリ・サンジェルマン
昨夏に295億円という巨額の移籍金でバルセロナからPSGに加入したネイマールも、幼少期に親戚の家に身を寄せるなどしており、ロナウドやアドリアーノと同様に決して恵まれた家庭環境ではなかった。
ハテム・ベン・アルファ
国籍:フランス
所属クラブ:パリ・サンジェルマン
昨季にPSGに加入したものの、ネイマール、カバーニやムバッペなど強力なFWに後塵を拝しているベン・アルファはパリ郊外で生まれ育ち、15歳にしてリヨンとプロ契約を結んでいる。
ロナウド
国籍:ブラジル
所属クラブ:バルセロナ、インテル、レアル・マドリード
2002年にブラジル代表として日韓ワールドカップ優勝に大きく貢献したロナウドは、少年時代をリオデジャネイロのスラム街で過ごし、そこからフットボールのキャリアをスタートさせている。
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