プレミアリーグ アーセナル

ベンゲル最後のオールド・トラッフォード。若手主体も互角の戦いに

 プレミアリーグ第36節、マンチェスター・ユナイテッド対アーセナルの一戦が行われ、2-1でユナイテッドが勝利を収めた。

 アーセン・ベンゲル監督のアーセナル指揮官としてのオールド・トラッフォードでのラストゲームとなったこの試合。試合前にはアレックス・ファーガソン氏と笑顔で会話を交わし、祝福される光景が印象的だった。また、数多の舌戦を繰り広げ、犬猿の中と言われているジョゼ・モウリーニョ監督とも笑顔で会話を交わすシーンが見られるなど、リスペクトに溢れた試合前となった。

 ヨーロッパリーグでの戦いがあることから、若い選手が多くスターティングメンバーに入ったアーセナル。対するユナイテッドはリーグ戦2位を死守するために、ベストメンバーで臨む試合となった。

 試合が動いたのは15分。右サイドに開いていたロメル・ルカクがボールを受けるとクロスを供給。ファーサイドでアレクシス・サンチェスが頭で合わせ、1度は左ポストに阻まれたものの、ポール・ポグバがこれを押し込み、ユナイテッドが先制に成功する。

 スペースを潰す意識の強くったユナイテッドに対して、自由にポジショニングを取れるようになってきたアーセナルだったが、前半の内に追いつくことはできず、ハーフタイムへ。

 迎えた後半、ユナイテッドにアクシデント。49分、ルカクがピッチ上で足を痛めて座り込んでしまう。足を引きずりながらピッチを後にして、マーカス・ラッシュフォードが投入される。

 51分、アーセナルが反撃開始。エリアやや外側中央より左でボールまわしでもたついたユナイテッドにグラニト・ジャカが詰め寄りボール奪取。右のヘンリク・ムヒタリアンに預けると、付いていたビクトル・リンデロフの股を抜いたシュート。これがゴール左隅へ吸い込まれ、アーセナルが後半の立ち上がりに試合を振り出しに戻す。ムヒタリアンはこれが古巣相手への初ゴールとなった。

 ディフェンスの開始位置をさげた事で、徐々に試合のペースをつかんでいったアーセナルだったが追加点は奪えず。

 試合が終わるかに見えた92分、アシュリー・ヤングのクロスにマルアン・フェライニが合わせて、土壇場でユナイテッドが勝ち越しに成功する。その後、試合が動くことはなく、ベンゲル監督のオールド・トラッフォードでのラストゲームは2-1でユナイテッドの勝利に終わった。