セリエA インテル

DR.TRIBE【試合診断書】セリエA第35節 インテル対ユベントス

大会:セリエA
カード:インテル対ユベントス
スコア:2-3
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チーム監督
・主審

インテルMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):マウロ・イカルディ

1チャンスをものにして同点弾。チームに勢いを与えた。交代まで運動量が落ちなかったことも驚異的だ。

インテルTHW(ザ・ハード・ワーカー):ベシーノとサントン以外

1人少ないチームながらも、全員の運動量でカバー。一時はユベントスを封じ、試合の主導権を握った。

インテルMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ダビデ・サントン

投入直後に、2連続で失点の直接的な要因に。チームエイトの努力を無駄にした。

ユベントスMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ドウグラス・コスタ

先制点を記録。試合終盤を除いて、ユベントスの攻撃はほとんど彼のドリブル突破に頼ったものだった。サイドからのクロスも多く試みて、獅子奮迅の働きを見せた。

ユベントスTHW(ザ・ハード・ワーカー):フアン・クアドラード

チームを窮地から救う同点弾を演出。結果として相手のオウンゴールとなったが、ほとんど彼のゴールと言っていい。しかし2失点目の対応はまずかった。

ユベントスMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):サミ・ケディラ

ネガティブトランジション(攻→守の切り替え)の意識が低く、帰陣が遅かったし、コンパクトなブロックを敷いた相手に対して全く効果的な働きができなかった。

インテル監督:ルチアーノ・スパレッティ

予想外の退場によりプランは崩れたが、カンセロを高い位置に上げるというコンセプトは終始継続。4-4-1のシステムでビルドアップからしっかり行い、前線からのプレスもはめに行くことで、一時は主導権を握った。少ない人数でフィニッシュまで行けたことも評価できるだろう。ユベントスがサイド攻撃に詰まっていたので、あのままの守り方を継続しても良かったかもしれない。サントンの投入は大きな議論を呼ぶだろう。気の毒になるほど最悪のタイミングだった。

ユベントス監督:マッシミリアーノ・アッレグリ

インテルが10人になってから全くと言っていいほど攻め手を見つけられなかった。クアドラードのサイドバック起用自体は悪くないかもしれないが、センターバックに本来の先発選手が使えるときにした方がよさそうだ。クロトーネとの試合もそうだったが、引いた相手を崩せない状況は気になるところ。ピアニッチがボールを持てなかったわけではないのに創造性が欠落していた。おそらく選手たちのコンディションがあまり良くないのだろう。ベルナルデスキが投入されるまで、選手たちは疲れているように見えた。勝ったことは素晴らしいが、やはり10人相手に2失点はアッレグリ監督らしくない。

主審:ダニエレ・オルサート

ベシーノの退場処分はVARを正しく使った正しい判定だっただろう。カードの多い試合になったのも、実際にカードが出るべきプレーが多かったので致し方ない。しかし、ピアニッチのプレーに対してカードが出なかったことには違和感が残る。2枚目のイエローが妥当だっただろう。