大会:ヨーロッパリーグ
カード:アーセナル対アトレティコ・マドリード
スコア:1-1
【分析内容】
・マン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)
・ザ・ハード・ワーカー(THW)
・モースト・ディサポティング・プレーヤー(MDP)
・両チーム監督
・主審
アーセナルMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):対象者なし
アーセナルTHW(ザ・ハード・ワーカー):ナチョ・モンレアル
攻守にわたってチームに貢献。逆サイドからのクロスにはファーサイドにしっかり入り、先制のシーンの守備も良かった。
アーセナルMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ローラン・コシールニー
ビルドアップの場面で貢献を見せ、ガメイロの対応はうまくこなしていただけに失点シーンの対応はもったいなさすぎる。ラインのギャップを突かれたとは言え、冷静な対応ができたはずだ。
アトレティコMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):ヤン・オブラク
終盤のスーパーセーブを含めて7セーブを記録。いつものことながら、彼の守るゴールは要塞そのもの。現世界で1、2を争うゴールキーパーであることをこの試合でも証明した。
アトレティコTHW(ザ・ハード・ワーカー):トーマス・パーテイ
極めて高い水準のプレーを前後半通して披露。特に7つのインターセプトを記録した、予測の良さとポジショニングが光った。右サイドバックとして十分すぎるほどのパフォーマンスだった。
アトレティコMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):シメ・ブルサリコ
1つ目のファウルも2つ目のファウルもイエローカードを受けてしかるべきチャレンジだった。不用意だったとしか言いようがない。試合を壊しかねなかったことを考えれば、今夜は仲間に何かごちそうするべきだろう。
アーセナル監督:アーセン・ベンゲル
前半10分にブルサリコに退場処分が下されるという幸運もあり、試合を通して攻め続けることができた。ボールをつなぎ、最終的に余ったサイドの選手を使ってクロスという攻撃は、中央を固めるアトレティコに対して、一定の効果はもたらしただろう。前半はカウンターを食らう回数も多かったが、後半はセカンドボールへの寄せを早くすることで改善。しかし、一瞬のスキを突かれて同点にされてしまった。じりじりと欠くプレーで時間を使われて1-1のドローという結果。チームの成熟度に差があったことは明白だ。有効な交代策がなかったということもあるが、交代枠を1枚も使わなかったことに関しては議論の余地があるかも知れない。
アトレティコ監督:ディエゴ・シメオネ
13分に主審への異議により退席処分に。そのあとはスタンドからの観戦となった。ブルサリコが退場する以前から、アーセナルに中央の数的不均等を突かれる場面が多かったことは気になる要素。しかしガビやサビッチの投入はあらかじめプランとして持っていたもので、0-1の敗戦までは問題ないと考えていたはずだ。10人で闘わなければいけなくなっても、訓練された選手たちのチェーンは乱れず、むしろ後半の方が崩されるシーンは少なくなっていた。ELではホームで無失点を続けているアトレティコ。決勝に一歩近づいたと言えよう。
主審:クレマン・トゥルパン
10分でブルサリコに退場処分を下すというショッキングな判定があったが、判定としては間違っていなかっただろう。しかし、シメオネ監督の退席処分は、先に注意を与えるべきだったように思えるし、それ以降のファールの基準については疑問が残る。あいまいな基準は選手やサポーターのフラストレーションをためるだけだ。
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