稀有な才能の持ち主、エドガー・ダービッツ
私はダービッツが見せる自信に、常に魅力を感じていた。多分羨ましくさえ思っていた。自分自身をその程度まで信じさせたものは何だったのか。これ以上どれほどのことを達成できるか。これ以上どれくらいほしいのか。
チャンピオンズリーグで、アレッサンドロ・デル・ピエロがハットトリックした試合後のインタビューを覚えている。彼はデル・ピエロについて聞かれ「俺らはデル・ピエロについて話しているのか?それともエドガー・ダービッツについてか?」と答えた。
この意図的な無関心よりも、ダービッツにははるかに多くのものがあったと言えるが、彼は持っている素晴らしいテクニックほど成功しなかったと言えるだろう。彼は最も重要なミッドフィールダーではなかったかもしれない。
しかし彼のオーラは類まれなものだった。彼は恐ろしいほど強度の高いディフェンシブ・ミッドフィールダーであり、その上ウィンガーと見間違うほどのドリブルテクニックを持つ、稀有な才能の持ち主だった。そしてバルセロナのファンには忘れられがちだが、彼は近年のバルサの成功を支えた功労者のひとりでもある。
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