セリエA ラツィオ

元インテルの“英雄”が母国セルビアでスポーツ担当大臣に就任か

 かつてラツィオやインテルでスクデットをはじめ多くのタイトル獲得に貢献し2013年10月に日本代表とのフレンドリーマッチを最後に現役を引退したデヤン・スタンコビッチ氏が母国セルビアのスポーツ担当大臣に就任するかもしれない。18日イタリア紙『コリエレ・デッラ・セラ』がこれを伝えている。

 スタンコビッチ氏は引退後、ウディネーゼやインテルでコーチを経て2016年以降は欧州サッカー連盟(UEFA)のアドバイザーを務めているが、アナ・ブルナビッチ首相がセルビア国内で英雄として親しまれている同氏をスポーツ担当大臣として閣僚入りさせる方針を立てていると、セルビアの地元メディアが伝えているようだ。

 スタンコビッチ氏は1998年夏にセルビアのレッドスターからラツィオに加入すると、1999/2000シーズンにはスクデット獲得に大きく貢献。また2004年1月にはインテルへ移籍すると、中盤の主力として数度のスクデット獲得に貢献すると、2009/2010シーズンにはジョゼ・モウリーニョ監督ももと、チャンピオンズリーグ、スクデット、コッパ・イタリアの3冠を成し遂げている。またユーゴスラビア、セルビア・モンテネグロ、セルビア代表と3か国を経験し、いずれの代表でもワールドカップに出場したことでも同氏の名前は知られている。

 なお、フットボーラーが政界進出を果たした例としては、元ミランのカハ・カラーゼ氏が母国ジョージアの副首相やトビシリ市長を務めているほか、元ミランのジョージ・ウェア氏がリベリア大統領に就任している。現役時代にも数多くのゴールでイタリアサッカーのファンに鮮烈な印象を与えていたスタンコビッチ氏は果たして政界に足をかけることとなるのだろうか。