Jリーグ 柏レイソル

ドリブル、クロスも試合最多。多彩な攻撃で神戸を粉砕した伊東純也をスタッツで分析

著者:マリオ・カワタ

 3月30日のヴィッセル神戸戦で2得点を挙げ、柏レイソルに今季リーグ2勝目をもたらした伊東純也。その活躍はゴールのみに留まらず、まさにチームの攻撃を牽引するものだった。データ分析プラットフォーム『Wyscout』のスタッツを使い、25歳の韋駄天が見せたパフォーマンスに焦点を当ててみよう。

 試合序盤からボールを支配したのは、アウェイの神戸だった。柏が押し込まれる展開の中、伊東も前線でボールを受けることは難しく、低い位置まで下がって事態の打開を図った。まずは7分にハーフウェイライン手前まで下がって最終ラインからボールを引き出し、ワンタッチではたき一気に前線へ。結果的には繋がらなかったが、クリスティアーノの巧みな反転からのスルーパスで相手守備陣の裏へ飛び出した。

 14分にもやはり相手を背負った状態で自陣でボールを受けると、今度は自身で反転しドリブル突破を仕掛けて相手選手2人を置き去りにしている。3人目で引っかかったものの、そのこぼれ球から柏は攻撃を完結させることに成功している。

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