日本時間1日に行われたリーガ第29節、セビージャ対バルセロナ。
今回は試合におけるマン・オブ・ザ・マッチ(MOTM)、ザ・ハード・ワーカー(THW)、モースト・ディサポインティング・プレーヤー(MDP)を選出し、監督についての分析、評価をする。
セビージャMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):スティーブン・エンゾンジ
圧倒的なフィジカルと高さで中盤を制圧。ことごとくバルセロナの攻撃を潰した。ボール奪取からのプレス回避はセビージャの生命線となっている。攻め上がった際も迫力のあるプレーで相手に脅威を与えた。
セビージャTHW(ザ・ハード・ワーカー):フランコ・バスケス
この試合の先制点を奪取。ルイス・ムリエルと共に前線の基準点としてボールキープに成功。持ち前のフィジカルとテクニックを遺憾なく発揮した。
セビージャMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):セルヒオ・リコ
失点に繋がりかねない危険なキックミス、クロスボールをファンブルするなど精彩を欠いたプレーが散見した。
バルセロナMOTM(マン・オブ・ザ・マッチ):リオネル・メッシ
いつも試合を決めるのは彼だ。今シーズン初の敗戦が現実味を帯びてきた時間に彼は左足を一振りして、あっという間に勝ち点1をつかみ取ってしまった。途中出場してすぐの数分間はミスもあったものの、そのあと感覚をつかむのに、そう時間を要さなかった。彼はこの試合で、抜群の守備センスを披露してカウンターを阻止した場面があった。彼が守備もうまいことは忘れてはならない。
バルセロナTHW(ザ・ハード・ワーカー):フィリペ・コウチーニョ
選手交代があるたびに、右へ左へとポジションを変え、その両方でチャンスを作った。少し持ちすぎる場面もまだ見受けられるものの、同点弾は彼のプルバック(マイナスの折り返し)から生まれた。
バルセロナMDP(モースト・ディサポインティング・プレーヤー):ウスマン・デンベレ
全く効果的な仕事ができず。セルヒオ・エスクデロとコレアに完全にサイドを制圧された。リオネル・メッシとの交代で58分にピッチを退く。
セビージャ監督:ビンツェンツォ・モンテッラ
メッシ不在のバルセロナ相手に完璧な対策を講じてみせた。前線からのプレッシングは機能し、中盤でのボール奪取後のプレス回避も円滑に行われた。後半81分まではゲームコントロールに成功している。誤算はヘスス・ナバスの負傷交代だ。マヌエル・ノリートを投入し、フランコ・バスケスを右のサイドハーフに変更。すでに疲労が溜まっているバスケスの右サイド起用により、守備の強度が一気に低くなり、終盤の失点を招いている。
バルセロナ監督:エルネスト・バルベルデ
ついに負けるか、と腹をくくったはずだ。現地映像でもしきりに時計を気にする場面が映し出されていた。しかしすべてを変えたのは(いつものように)メッシだった。4-3-3で試合をスタートさせたものの、セビージャに完全に中盤の主導権を握られ、基本的には最後までそれに対応することはできなかった。コウチーニョとデンベレの守備の能力の問題も大きく影響しただろう。そんな中でも手を変え品を変えして結局引き分けにまで持ち込んだのは、メッシの存在だけでなく、彼の手腕あってこそだ。
主審:ホセ・ルイス・ゴンザレス
サンチャス・ピスファンで行われる対バルセロナ、対レアル・マドリードは、往々にして極めてテンションの高い、主審にとってはレフェリングの難しい試合になる。その中でもミスジャッジなく公平な判断を下していた。
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