代表チーム ポーランド代表

【独占コラム】ポーランド人現地ジャーナリストが語る、日本のライバル国の収穫と課題

ロベルト・レバンドフスキ 写真提供:Getty Images

 問題はクリホビアクだ。彼は2016年のUEFAユーロの“影”に覆い隠されている。フランスで行われたユーロで彼は、チームの大黒柱として印象的な活躍を見せた。しかし現在はその状況が少し変化している。監督はクリホビアクとピオトル・ジエリンスキを、同時にピッチに立たせようと考えており、彼らがいいコンビネーションを作り上げるための時間が残されているか疑問だ。私はコンディション次第ではないかと考えている。

 ナイジェリア戦ではゴールを決めることができなかった。このことは本大会で問題になるかもしれない。チャンスはあった。しかしレバンドフスキが素晴らしいパフォーマンスを見せなければ、ポーランドは得点することが難しくなるだろう。

 日本代表に関して言及すれば、次のウクライナ代表戦を“仮想ポーランド”としてとらえるのはいいアイデアだとは思わない。現在のポーランドはウクライナとは完全に異なるサッカーをしているし、ウクライナよりもポーランドの方が間違いなく強い。それにポーランドにはレバンドフスキがいる。彼はワールドクラスの選手であり、代表チームは彼に依存している。彼がいない限り、ウクライナと対戦してもポーランド戦のシミュレーションにはならないのだ。

著者:マレク・ワフルジノフスキ

Twitter:@M_Wawrzynowski

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