
一方で初招集の中島翔哉は、既にハリルホジッチ監督の哲学を知る森重とは違った理由から自然体を強調する。
「このチームのやり方っていうのはまだ把握してないので、それを知りつつ、監督もたぶん求めることがあると思うのでそれを聞きながら。でもできることはいつもの自分のプレーなので、いつも通りやるだけです」
ワールドカップ前の最終段階でチームに加えられた中島に期待されるのは、ポルトガルで証明している爆発的な攻撃力を代表でも発揮することだ。自分から周囲に要求していくことはあまりないという中島は、普段通りにプレーを楽しむことでチームメートからのパスと自身の持ち味を引き出したいと言う。
「楽しくプレーすればパスはたぶん来ると思いますし、技術の高い選手も多いので、自然といつも通りにやれたらいいかなと思っています」
同じくヨーロッパの地で評価を高め昨年秋の欧州遠征を経験している森岡亮太は、自身の特徴を生かすだけでなくハリルホジッチ監督の要求と両立させるという課題に挑む。
「やろうとすることは変わらないんですけど、どれだけ前回と今回でより監督の求めることも、自分の求めることも出せるかって感じですね」
1月にはアンデルレヒトに移籍しクラブレベルでもより細かな戦術的役割を求められているという森岡は、様々な国で異なる監督の下でプレーしてきたことで、新たな役割に適応するための経験も豊富だ。
「もちろん監督が求めることは守備面ですし、僕個人的にはやっぱり得点に関与するって部分を出していきたいなと思います」
選手たちがそれぞれ異なる思いを胸に、自らとチームの課題に挑むベルギー遠征。生き残りを掛けた戦いは同時に、日本代表を進化させる原動力となっていく。
取材:河治良幸
文:マリオ・カワタ
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